ドラマ日記 『Re:リベンジ-欲望の果てに』&『約束 ~16年目の真実』(初回)
巨大病院で巻き起こる権力争いをきっかけに、さまざまな事件が起こり、登場人物たちの「野心」と「復讐心」が入り乱れ、人間の内に秘めた「欲望」がむき出しになっていくリベンジサスペンス『Re:リベンジ-欲望の果てに-』の初回。
日本屈指の巨大病院「天堂記念病院」。その理事長・天堂智信(光石研さん)の息子である天堂海斗(赤楚衛二さん)は病院や父を嫌悪し、新栄出版で働いていた。海斗が恋人・朝比奈陽月(芳根京子さん)にプロポーズしようとしていた夜、智信が倒れたと連絡が入る。
病院ドラマもリアル系から荒唐無稽まで、色々なテイストがありますが、海斗の叔母で院長の市子(余貴美子さん)をはじめ、病院幹部が皆わかりやすく怪しいキャラクター(笑)。
中二病の海斗は、婿養子ながら権力にしがみつく智信に何度も反発するのですが、実は子供の頃に心臓病だった海斗を、自分の病院では救えなったことを悔いた智信が、そんな子供たちを救うために新プロジェクトを立ち上げていたことを知り…。
連絡を取ろうとするも後の祭り。何者かによって智信は急変に見せかけて殺されてしまい。憔悴した海斗に代わり、喪主側の挨拶に立った市子でしたが、それは次の理事長になるための布石。それを聞いていた海斗は激高。
智信の秘書だった高村実(利重剛さん)から、父のことを聞き涙する海斗でしたが、直後に何者かに眠らされ、初回終了。次回予告では、5か月間も海斗は謎の診療所で眠らされ、会社は解雇。
陽月は心臓血管外科医の大友郁弥(錦戸亮さん)とキスしていたので、恋人も奪われた模様。復讐劇は次回以降からスタート。海斗の祖父で会長の天堂皇一郎(笹野高史さん)がキーマンになりそうですが、秘書の永田綾乃(中島亜梨沙さん)との関係が怪しい(笑)。
かつて連続殺人事件により、全てを奪われた女性刑事・桐生葵(中村アンさん)が、故郷に戻り、“過去の真相”に迫る時、再び“事件の歯車”が動き出す心理サスペンス『約束 ~16年目の真実』の初回。
刑事の葵は、東京郊外にある望野町の警察署に着任する。望野町は、16年前に連続殺人が起こった町。当時、葵の父・速水康男(長谷川朝晴さん)が犯人として逮捕され、留置所内で病死した。葵のバディとなった刑事・香坂(横山裕さん)は、彼女に不審を抱き、調べ始める。
実際の警察組織の採用基準はわかりませんが、『ラストマン』や『unknown』でも父親が殺人犯の警察官が存在。今回は康男の友人で、葵の上司でもある一条健人(岡部たかしさん)が根回ししてくれた模様(名字変更含め)。ただ、一条が監視カメラの葵を見るシーンがワンカットあり、実は…という可能性も。
身元を隠して地元に戻ったはずなのに、あっさり元同級生に会いに行く迂闊な葵(笑)。高校時代の葵の写真を密かに持っているタクシー運転手の天草勇樹(森永悠希さん)、母親が失踪している飛鳥桃(織田梨沙さん)、特区構想推進中の大手ITセキュリティ会社”BITOコーポレーション”社長の娘・尾藤恵(佐津川愛美さん)など、同級生関係も怪しい。
連続殺人事件の被害者家族で、失踪していた葵の同級生・不破翔(細田善彦さん)から暗号連絡を受けた葵は、不破と再会。不破は「お前の親父さんは犯人じゃない。まだ何も終わっていない。これから全てが明らかになる」と。
直後、女性の悲鳴が聞こえ、葵が駆けつけると、口にビー玉を詰め込まれた女性の遺体が。16年前と同じ手口。真犯人が動き出したのか、それとも模倣犯か。まずまず面白い。