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女優ノート『長澤まさみさん』

気になる女優さんの出演作についての覚え書き「女優ノート」。今回は、2021年春ドラマ『ドラゴン桜』続編に、前作に引き続き出演する長澤まさみさん。先日、ブルーリボン賞の主演女優賞を受賞しました。

東宝シンデレラオーディションでグランプリを受賞し、2000年に芸能界入りした長澤さん。東宝の盤石なバックアップの元、正統派清純派女優として歩み始め、『世界の中心で、愛をさけぶ』(2004年)で大ブレイク。

そんな長澤さんの作品でまず挙げたいのは、映画初主演作『ロボコン』(2003年)。“高専ロボコン”を舞台にした青春映画で、これまたブレイク前夜の小栗旬さん・伊藤淳史さん・塚本高史さんらが共演した、隠れた名作。

居残り授業を免れたい一心で、渋々ロボット部に仮入部した里美(長澤さん)。しかし、負けず嫌いの性格が出てしまい、手作りロボットに青春をかけることに…。やる気のない男子達と里美は、ロボコン全国大会を目指す! 

『世界の中心で、愛をさけぶ』以降、ドラマ・映画ともにメジャー作品に数多く出演してきましたが、必ずしもその演技は評価されず、出演映画の興行成績も振るわず。そんな長澤さんの、転機となった作品が『モテキ』(2011年)。エロティックな小悪魔ヒロインを演じ、脱清純派に舵を切りました。

ニュースサイトのライターとして働き始めた藤本幸世(森山未來さん)。新しい出会いもなく、ロンリーな日々を送っていた彼に再びモテキが訪れる。

ここでちょっと“補助線”。女優演技力ランキングという記事を時々散見しますが、2015年の「週刊現代」では長澤さんは49位、2020年の「ランキング―」では2位(ただし30代~40代限定)と急上昇。ここ数年の充実ぶりがあるのでしょう。

というわけで最後は、主役で当たり役の『コンフィデンスマンJP』ではなく、映画『キングダム』(2019年)。山の民を束ねる、美しくも圧倒的な強さを見せる楊端和を好演、はまり役でした。

春秋戦国時代の中華西方の秦の国。戦災孤児の少年・信と漂は奴隷の身分から天下の大将軍になることを目標に掲げ、日々の剣術の鍛錬に励んでいた。ある時、漂は王都の大臣・昌文君に召し上げられて王宮へ入ることなり、信と漂はそれぞれ別の道を歩むこととなるのだが…。


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