テレ東が優勝!?夏ドラマ「反省会」
2021年夏ドラマもほぼ終了。例年“夏枯れ”と言われる同クールですが、今年は五輪放送の影響もあり、視聴率的には低調。作品の質と世帯視聴率は、必ずしも比例しませんが、まずは数字的な上位作を見てみましょう。
1位『TOKYO MER~走る緊急救命室~』 最高視聴率19.5%(平均13.6%)
2位『緊急取調室 4th SEASON』最高視聴率14.7%(平均12.1%)
3位『ハコヅメ〜たたかう!交番女子〜』最高視聴率12.6%(平均11.4%)
4位『ナイト・ドクター』最高視聴率13.4%(平均11.1%)
5位『ボイスII 110緊急指令室』最高視聴率11.3% *第8話時点
視聴率的には、今期もTBS日曜劇場の圧勝。1月期の『天国と地獄~サイコな2人~』(最高視聴率20.1%)、4月期の『ドラゴン桜』(最高視聴率20.4%)と3クール連続のヒットとなりました。
続いては、作品の質的評価の一つの指標である、オリコン「ドラマ満足度調査」を見てみましょう(9月6日放送分までを集計)。同指標は、「視聴量」「主演」「主演以外」「内容」に、Twitterのツイート量を加えた「話題性」の5項目を各1~20ポイントとし、計100ポイント満点で集計。
1位『TOKYO MER~走る緊急救命室~』 99p
2位『ハコヅメ〜たたかう!交番女子〜』 98p
3位『孤独のグルメ シーズン9』 88p
4位『プロミス・シンデレラ』 81p
5位『緊急取調室 4th SEASON』 79p
『TOKYO MER』『ハコヅメ』は内容的にも高く評価されたことがわかりますし、『孤独のグルメ』も根強い人気を証明。『プロミス・シンデレラ』もジワジワ評価を上げていった印象。ちなみに、深夜ドラマ『八月は夜のバッティングセンターで。』も8位と健闘。テレビ東京、やりますね。
さて、最後に自分の中での夏ドラマを評価します。1話はほぼ全て見ましたが、2話目以降は脱落した作品も多く、最後まで継続が14作品、リタイアが14作品と拮抗しました。
1位『うきわ─友達以上、不倫未満─』
2位『TOKYO MER~走る緊急救命室~』
3位『ハコヅメ〜たたかう!交番女子〜』
4位『お耳に合いましたら。』
5位『ひねくれ女のボッチ飯』&『八月は夜のバッティングセンターで。』
番外『ただ離婚してないだけ』
深夜ドラマが5作品で、しかも全てテレビ東京というテレ東愛が深すぎる。毎クール不倫ドラマはありますが、『うきわ』は日常に潜む不倫の火種を、繊細に描いた傑作。
『お耳に合いましたら。』と『八月は夜のバッティングセンターで。』は、新たなドラマの可能性に挑戦し、しかも高いレベルで成立させたという意味でも拍手。『ただ離婚してないだけ』は非常に辛い作品なんですが、前半の萩原みのりさんの演技に震えました。
個人賞でいえば、主演女優賞は『うきわ』の門脇麦さん、主演男優賞は『TOKYO MER』の鈴木亮平さん。助演女優賞は『ただ離婚してないだけ』の萩原みのりさん、助演男優賞は『TOKYO MER』の賀来賢人さん。脚本賞は『ハコヅメ』の根本ノンジさんです。以上、勝手に夏ドラマ反省会でした。