ドラマ日記『俺の家の話』(第9話)&『バイプレイヤーズ』(第11話)
プロレスラーの寿一(長瀬智也さん)が、能楽師の父・寿三郎(西田敏行さん)を介護することになり、女性ヘルパー・さくら(戸田恵理子さん)を巻き込んでいくホームドラマ『俺の家の話』第9話。寿三郎の心拍数上げ“大喜利”で盛り上がる明るい一家でした。
妹弟が去り、寿三郎がグループホームへ入所し、観山家に残った寿一は、ひたすら稽古に励んでいた。そこへ、半年前に家を出た寿限無(桐谷健太さん)が突然の帰宅。一方、寿一と結婚を誓い合ったはずのさくらは、手を出してこない寿一に不満を覚えていた。
寿三郎のグループホーム入所を巡る週刊誌報道により、観山流ではお家騒動が勃発。一方、前回離散した妹弟が再集結する中、脳梗塞で危篤かと思われた寿三郎は、「肝っ玉、しこったま、さんたま」のプロレスコールで奇跡の復活。シリアスな場面を、笑って泣けるシーンに変えるのがクドカン流。
長瀬さんの引退作と見られている本作。今週も塚本高史さん・ 菅原大吉さん(『タイガー&ドラゴン』)、ムロツヨシさん(『うぬぼれ刑事』)との再共演が実現。長州力さんの「何度引退しても、復帰すればいいんだよ」は、クドカンはじめ、みんなの長瀬さんへの想いなのでしょう。
続いて、テレ東ドラマ。日本を代表する名脇役たちが、本人役を演じて話題を呼んだシリーズの第3弾『バイプレイヤーズ〜名脇役の森の100日間〜』の第11話。
バイプレウッドでは、自主映画『アウトローの森』の撮影に向けて動き出していた。そんな矢先、原作の権利が海外の会社「アマゾネックス」に渡っていることが発覚…撮影中止の危機に追い込まれる。企画を売ったのは誰なのか…?松重豊らは撮影再開のため奔走し、あるアイデアを思い付くが…。
権利は田口トモロヲさんがうっかり売っていたことが判明。仕方なく、クラウドファンディング出資者頼りで、クライマックスシーンのみ派手に撮影するという流れで、初期レギュラーメンバーの寺島進さんが登場。
セカンドシーズンには、スケジュールの都合で参加できなかった寺島さん。色んな想いがあるであろう他のメンバーとの会話は、懐かしくもヒリヒリと緊張感。ジャスミン’(北香那さん)と寺島さんの絡みで「アマゾネックス(=お金)に魂売ったか」は、ちょっとした皮肉。
宮沢りえさんゲストの来週は、いよいよ最終回でジャスミンフィーチャー回。アニメ映画『ペンギン・ハイウェイ』では主演も務めた北さんですが、なかなかブレイクまで行きませんね。いい女優さんなんだけどなあ。