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ドラマ日記『どうする家康』(24話)& 『ラストマン』(最終回)

今川家の人質としてひっそり生涯を終えると思っていた元康(後の徳川家康=松本潤さん)が、個性派だらけの家臣団の助けを借りながら、乱世に飛び込んでいく、スピード感あふれる波乱万丈のエンターテイメント『どうする家康』の第24話「築山へ集え!」。

瀬名(有村架純さん)と信康(細田佳央太さん)が各地に密書を送り、武田方をはじめ多くの者が築山を訪ねていることを知った家康。これが信長(岡田准一さん)に伝われば、命より大事な妻子を失うことになる。苦悶の末、家康は数正(松重豊さん)らと共に築山へと踏み込む。

世帯視聴率10.0%と一桁が見えてきた今回。瀬名が語った夢とは、性善説に基づく相互互助による恒久平和。憲法9条を巡る議論にも似て、戦国時代という現代以上に過酷な状況の中、途方もない“夢=理想”を掲げた瀬名でした。

瀬名の“夢”に乗ることにした家康や五徳(久保史緒里さん)、そして武田方。高天神城攻防戦では、互いにカラ撃ち(空砲)で、織田方を欺き、しばらくは平穏な日々が続くのですが…。

裏切ったのは武田勝頼(眞栄田郷敦さん)。頃合い良しとみて、“慈愛の国”計画を世間に流布。織田方と徳川方を決裂させるためでした。リアリストのつもりの勝頼ですが、武田滅亡へつながる決断となる皮肉。

全盲の人たらしFBI捜査官・皆実広見(福山雅治さん)と、犯人逮捕のためには手段を選ばない孤高の刑事・護道心太朗(大泉洋さん)が、凸凹バディを組んで難事件に挑んでいく『ラストマン-全盲の捜査官-』の最終回。

泉(永瀬廉さん)が元捜査一課長の山藤(金田明夫さん)に刺された。佐久良班と皆実たちは、真相を明かすべく動くが、その矢先に警察上層部から事件の調査をストップする指示がでる。しかし、佐久良(吉田羊)たちはその判断に納得がいかず、捜査を続行。

最終回放送前から、肉じゃが伏線などで異父兄弟説が流れていた本作。実は父も同じ鎌田(津田健次郎さん)で、正真正銘の兄弟でした。二人の母・勢津子(相武紗季さん)と鎌田は恋人同士でしたが、皆実の戸籍上の父・誠(要潤さん)が見初めたために、鎌田が身を引き…。

最も犯人から遠いと思われる人物、最も大物俳優が実は…という王道展開。犯人は護道の育ての親である清二(寺尾聰さん)で、鎌田は二人の子供を守るために、冤罪を受け入れていたのでした。

組織のトップに立つには「清濁併せ持つ」必要があると信じてきた泉の父・京吾(上川隆也さん)は、秋田県警に左遷(失礼)。泉に対し「馬鹿正直さで戦ってこい」と送り出したのでした。

「See you again !」の言葉を残して去った皆実。続編を待ちましょう。


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