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ドラマ日記『東京放置食堂』&『どうせもう逃げられない』(初回)

元裁判官の日出子(片桐はいりさん)が、大島で居酒屋を営む若い店主・渚(工藤綾乃さん)と出会い店を手伝うことになる、人情味あふれる島ドラマ『東京放置食堂』の初回。裁判官の「説諭」を思い出しました。

人を裁くことに疲れて東京を出た元裁判官の主人公・日出子(片桐さん)がやってきたのは、東京から120キロ南の太平洋に位置する「大島」。そこで日出子は、島で生まれ育った渚(工藤さん)と出会い、ひょんなことから、渚が祖父から受け継いだ、居酒屋『風待屋』を手伝うことに。

大都会の東京と、都内ではあるけれど鄙びた大島。当初は表情が乏しかった日出子の島での変貌と、訳あって恋愛を封じているけれども、成熟した女性の色気が漏れている寡黙な島娘・渚を対比的に描写。すでに醸成しつつあるコンビ感もいい。

初回ゲストは、安定の大人計画・近藤公園さんで、IT企業のワンマンCEO役。誰も意見を言ってくれない「裸の王様」であることは自覚しているようで、以前新幹線で叱られた日出子をわざわざ探してやってきて、しっかり説教される展開。裁判官の「説諭」というものが、ここで活きるんだなあ。

テレビ東京の得意分野のグルメドラマというには、料理は見た目地味ですが、どちらかといえば人間ドラマ寄りなんでしょう。以前『ブラタモリ』にも登場した断層シーンもあり、旅行気分でも楽しめるドラマに仕上がっています。

恋に本気になれないデザイン会社社長・向坂拓己(白洲迅さん)と、アルバイトで、不器用なほど真直ぐな女の子・野田蔵なほ(横田真悠さん)との恋を描くピュア・ラブストーリー『どうせもう逃げられない』の初回。

就職活動中の野田蔵なほ(横田さん)は、痴話ゲンカをしている男女に遭遇。その男は、たまたまいたなほを新しい彼女扱いする。男の態度に腹を立てたなほは、彼を突き飛ばしてしまう。そして面接に向かったデザイン会社にいたのは、先ほどの男、事務所代表の向坂拓己(白洲さん)だった──。

『僕らは恋がヘタすぎる』や『リコカツ』など、ドSな役のイメージがある白洲さんだけに、ちょっと身構えてましたが、悪戯好きで女癖は悪いものの、どうやら悪い奴ではないと判明。就活仲間に騙された野田蔵を、速攻で正社員にしてくれました(後々、クビフラグかも)。

『荒ぶる季節の乙女どもよ。』で、文芸部部長の曾根崎り香役を演じた横田さんは、さすがにヒロインということで綺麗に撮られてますね。就活スーツから一転、デザイン会社での服も可愛い。

「真っ直ぐすぎて、ただ眩しかった」というラストのテロップが、向坂の野田蔵への第一印象だったってことかな。伝説のデザイナーだった向坂の過去も追々明かされ、そこに野田蔵との恋愛が絡むという展開を予想。次週予告では、さっそくキスシーンも。

余談:『相棒20』のメモリアル特報に、歴代の相棒(寺脇康文・及川光博・成宮寛貴・反町隆史)がガッツリ登場。官房室長・小野田(岸部一徳)や鑑識課の米沢(六角精児)も(敬称略)。『相棒』ファンには胸熱な映像となっています。

あっ、「花の里」のたまき(高樹沙耶→益戸育江)は出てなかったなあ。



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