ドラマ日記『海のはじまり』(第4話)
大学時代、同級生の南雲水季(古川琴音さん)と付き合い、別れた月岡夏(目黒蓮さん)。7年後、水季が亡くなり、海(泉谷星奈さん)という娘がいたことを知り、さらにその父親が自分だと聞かされて…親子の愛を通して描かれる家族の物語『海のはじまり』の第4話。
夏は百瀬弥生(有村架純さん)のマンションへ。弥生は、海の父親になることにしたのか、と夏に迫る。すぐに結論を出させようとする弥生に夏はいら立ちながらも、一体なぜ彼女が焦っているのか分からずにいて…。
ちょうど同じ時期に妊娠した水季と弥生が対照的に描かれた今回。水季にはグッジョブな父・翔平(利重剛さん)がいたけれども、弥生の彼氏(稲葉友さん)は中絶前提、弥生の母(杉咲佳穂さん)もつれなくて。ノンカフェインから普通のブレンドへの変更が切ない、弥生の本当の想い。
弥生は中絶した過去を夏に打ち明け。中絶同意書にサインした罪悪感から解放された夏と、今も抱え続ける弥生はすれ違い。そんな二人を繋げたのは、海から弥生への電話。子供の素直な疑問が、弥生の心を少しだけ解きほぐし。
夏と再会した弥生。夏の悪口Wからの仲直り。誰かに寄り添って欲しかった弥生。イラっとしながらも、夏は弥生にとってそういう存在。前回に引き続き、今回も絵本『くまとやまねこ』が登場。愛する者を失った悲しみと喪失感、そして再生。「時薬」とはよく言ったものです。
余談①:「TOKYO MX」のローカルながら、仲村トオルさん主演の『飯を喰らひて華と告ぐ』が面白いと聞き、TVerで第3話まで一気に見ました。いや、面白い。これは仲村さんの代表作として、『孤独のグルメ』みたいにシリーズ化されるのでは。ゲスト俳優も達者な人ばかり。
余談②:安直なBLドラマ量産にうんざりしている昨今ですが、山崎まさよしさん主演の『三ツ矢先生の計画的な餌付け。』はよく出来ていました。グルメドラマとして見るのもいいでしょう。
「だれ山崎って?」という方は、映画『月とキャベツ』や『8月のクリスマス』を見るか、アニメ映画『秒速5センチメートル』の主題歌を聴きましょう。SMAPの「セロリ」も彼の楽曲。