出会いはいつも突然に…今週の『カムカムエヴリバディ』
3人のヒロイン(上白石萌音さん・深津絵里さん・川栄李奈さん)が織りなす、ラジオ英語講座と共に歩んだ家族100年の物語、朝ドラ『カムカムエヴリバディ』の第15週「1976-1983」。
ひなた(新津ちせさん)がラジオ英語講座を聴き始めた月曜日。そんな姿を見ながら、母・安子(上白石さん)との日々を思い出するい(深津さん)の筆記体が綺麗。ひなたの初恋相手・ビリー(幸本澄樹さん)が再登場し、察するるいと錠一郎(オダギリジョーさん)でした。
1976年の様々な風俗・流行が描かれた火曜日。山口百恵、『8時だョ!全員集合』、『ガラスの仮面』、『サザエさん』、『ノストラダムスの大予言』、『花とおとめ(ゆめ)』…カルピスこども劇場の『母をたずねて三千里』もずばり、1976年に放送中。安子とるいを彷彿とさせます。
様々な誘惑と、元来の飽き性のせいで、一週間でラジオ英語講座をやめてしまったひなたですが、るいは聴き続け。これが後に活きてくるのかな。再訪したビリーと英語を一言も話せず、後悔するひなた。『あさイチ』朝ドラ受けでは、ビリー北海道旅行説も。
ビリーの件で、ひなたが回転焼きに八つ当たりした水曜日。初めて!?錠一郎に叱りつけられ、家を飛び出したひなたでしたが、迎えに来たるいに素直に謝罪。安子に「I hate you」と言って拒絶したるいと重なるシーンでした。
返ってきたひなたに錠一郎が「苦しゅうない、近こう寄れ」と、ここでも時代劇好き親子設定が活きました。店に現れたモモケン(尾上菊之助さん)が、せっかく回転焼き100個注文してくれたのに、産気づいたるい。そして男の子出産。からの最後の写真は「京都市北区 大月ひなた」。
三人目のヒロイン・川栄李奈さんが登場した木曜日。時代は1983年。本作と同じく、3人でヒロインを演じた朝ドラ『おしん』がスタートしたタイミング。錠一郎の前掛けに爆笑。小夜子(新川優愛さん)の美人化に驚く。店に来た謎の男(本郷奏多さん)の舌打ちが絶妙。
本郷さん演じる“無愛想な男”のおかげで、ひなたが一度も回転焼きを焼いたことがないと判明した金曜日。小夜子の助言で、チャレンジしてみるも大失敗。絶望して、映画村をまた訪れたひなたは、そこでミス映画村コンテストを知り…次週へ。
当て書きなのか、子役からバトンタッチした川栄さんのおバカキャラが全開。安子からるい、そしてひなたと同じ作品なのかしらというぐらい、テイストが違いますね。苦労もトラウマなく、両親や周囲に愛され育ってきたひなたに、今後どんなドラマティック展開が待っているのか。