ドラマ日記『笑うマトリョーシカ』(第8話)
抜群の人気を誇る若き政治家・清家一郎(櫻井翔さん)と有能な秘書・鈴木俊哉(玉山鉄二さん)。得体の知れない不気味さに気付いた新聞記者・道上香苗(水川あさみさん)が、彼らを取り巻く黒い闇に迫るヒューマン政治サスペンス『笑うマトリョーシカ』の第8話。
政治家の母・浩子(高岡早紀さん)と直接対決となった記者・道上は、今までの疑惑を問い詰めるも、逆に脅され、打つ手がないまま去られてしまう。なんとか情報を掴もうと尾行すると、新たな夫の存在が発覚する。
岸田文雄首相の不出馬宣言で、乱立模様となっている9月の自民党総裁選。各候補について、様々な分析がなされています。中国との「距離感」というのも注目されているようですが、このタイミングを見越したかのような第8話でした。
山中(丸山智己さん)と共に浩子の周辺を調べる中、ついに浩子の母が中国人「劉英華」だったこと、浩子の本名も「劉麗蘭」という事実に辿り着きます。つまり、官房長官の清家は「クオーター」ということになります。
清家が秘書時代の鈴木の意見を押し切ってまで、在留外国人へのヘイトスピーチへの取り締まり強化を打ち出すなどしてきた理由も、そのルーツが一因だったと推測できます。
祖母の「劉英華」が酔うたびに口にしていた言葉は「復讐」。祖母の過去に何があり、何に対しての「復讐」なのかは明らかにされていませんが、それが「日本」あるいは「日本人」に対してなのだとしたら…。そして、そんな祖母の想いを清家が受け継いでいたとしたら…。
次回は清家が「首相公選制」を提案するようです。自らが首相になるための布石なのでしょう。現実政治もリンクして、ますます面白くなってきました。
余談:今期ドラマの2トップ『海のはじまり』第9話は、主演の目黒蓮さんが体調不良のため一週延期となり、8月26日は特別編「恋のおしまい」を放送。古川琴音さんと池松壮亮さんのラブストーリーになるようです。また全12話ということも判明。ほんと、連ドラってギリギリで撮影してますね。