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ドラマ日記『海のはじまり』(初回)
大学時代、同級生の南雲水季(古川琴音さん)と付き合い、別れた月岡夏(目黒蓮さん)。7年後、水季が亡くなり、海(泉谷星奈さん)という娘がいたことを知り、さらにその父親が自分だと聞かされて…親子の愛を通して描かれる家族の物語『海のはじまり』の初回。
東京の印刷会社に勤務する月岡夏には、化粧品会社で働く百瀬弥生(有村架純さん)という恋人がいる。ある日、夏のスマートフォンに着信が。応対した夏の表情がこわばる。 翌朝、葬儀場に来た夏。亡くなった水季(古川琴音さん)は、夏が大学時代に交際していたかつての恋人だった。
本作の脚本家・生方美久さんは、助産師や看護師として働いていたキャリアがあり、その影響は『silent』にも見えましたが、本作ではそれを前面に出してきた印象。
彼女がドラマ放送前に「GINGER」への取材に、「明確に伝えたいこと」として二つ挙げていたのが、「がん検診に行ってほしい」ということと、「避妊具の避妊率は100%ではない」ということで、そのメッセージが真っ直ぐに伝わってきた初回。
前者は水季の死にまつわる話として、次回以降もっと詳しく語られるでしょうし、後者は夏が水季から「人工妊娠中絶に対する同意書」にサインを求められ、「夏くんは堕すことも、産むこともできないんだよ」と告げられたシーンに込められていました。
一年前に放送された、福原遥さん主演の『18/40〜ふたりなら夢も恋も〜』で、高校生だった主人公を妊娠させた大学生彼氏が、「避妊したよね?」的なセリフを言っていたように思います(暗に俺はちゃんとやった的な)。後に、彼は海外留学という名の逃亡を図り、解決を母親に丸投げ(最悪)。
コンドームの避妊率は100%ではないし、避妊法を複数併用するのがベターということは案外知られていないでしょうね。自分は奈良林祥さんの『HOW TO SEX』で、小学生の頃にはすでに知っていましたが。
夏の部屋のこだわり、年上彼女の弥生との会話と関係性、毎度お馴染み回想シーンの差し込み方、モノローグやナレーションを排した自信、海役の子役・泉谷星奈さんの達者ぶり、大竹しのぶさんのさすがの演技…満点です。
本作に限りませんが、ドラマの時間延長ってちょっと気になるんですよね。まあ、最終回ならわかるんですが、初回はどうでしょう?例えば、通常1時間のドラマを2時間やる場合、それだけで見る気を失せますし、15分延長だけでも、夜10時に寝たい人は「翌日TVerでいいか」となりかねないかなと。
自分はリアルタイムで見ましたが。最終回まで視聴継続決定。
余談:深夜ドラマ『焼いてるふたり』と『彩香ちゃんは弘子先輩に恋してる』。どちらもそこそこ面白いので、気晴らし感覚でドラマが見たい人にはお勧め。