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ドラマ日記『宙わたる教室』(第4話)

新宿にある定時制高校。理科教師の藤竹(窪田正孝さん)の導きにより、教室に「火星のクレーター」を再現する実験で学会発表を目指すが、様々な困難が立ちはだかり…実話に着想を得た胸熱の感動ドラマ『宙わたる教室』の第4話。

科学部の発足に向けて集まった岳人(小林虎之介さん)、アンジェラ(ガウさん)、佳純(伊東蒼さん)が実験装置の制作に手こずる中、藤竹は七十代の生徒、長嶺省造(イッセー尾形さん)にも科学部参加を呼びかける。

福岡県出身のイッセー尾形さん。後に一人芝居の第一人者として知られるようになりますが、『お笑いスター誕生!!』でブレイク。司会は『ルパン三世』の山田康雄さんらで、とんねるずやでんでんさんらも同番組から注目されていました。

世代間の分断と連帯の可能性が描かれた今回。サブスク全盛で、貧困問題を別にすれば、何もかもが満ち溢れた若い世代(岳人)と、高校進学できるだけで上等だった省造世代。年寄りが怒りっぽいのは、加齢による自然な現象であると共に、恵まれた世代への嫉妬もあるのかも知れません。

一方で、かつて高橋和巳さんは、物がないが故に自らの内に湧き上がる学問への渇望、異性に接することを禁じられていたがために、相手を知ろうとするロマンスが生まれたと、『現代の青春』の中で語っていました。

人を評する「食えない」という表現は、良い方にも悪い方にも使われますが、妻(朝加真由美さん)や藤竹に対し省造が使うそれは、「一目置く」相手に対する「親愛」の念が示されていたようで、科学部4人目誕生。

イッセー尾形さんのラスト10分間の一人語りはさすがでした。

余談:11月3日放送のフジテレビ『ボクらの時代』出演者は、俳優の池松壮亮さんと妻夫木聡さん、そして映画監督の石井裕也さん。映画『本心』の番宣ですね。

池松さんと妻夫木さんは超有名俳優ですが、石井裕也って誰?という人もいるでしょう。映画『舟を編む』で日本アカデミー賞最優秀賞作品賞、『映画 夜空はいつでも最高密度の青色だ』で、キネマ旬報ベストテン「日本映画ベスト・テン第1位」という凄い監督なんですけどね。

同姓同名の元プロ野球選手がいたり、ミュージシャンの石井竜也さんと紛らわしかったりするからですかね。ここで絶対に石井監督を覚えるキーワードがあります。彼は女優・満島ひかりさんの元夫。で、現在の妻は元女優の相楽樹さん。

朝ドラ『とと姉ちゃん』で、長女の主人公(高畑充希さん)と三女(杉咲花さん)に挟まれた次女を演じました。伊藤淳史さん演じる水田と結婚することになるのですが、幻のキスシーンは放送されませんでした。


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