見出し画像

六郎の死とスズ子の再起…今週の『ブギウギ』

銭湯「はな湯」の看板娘から“ブギの女王”と呼ばれる戦後の大スターになっていく花田鈴子→福来スズ子(澤井梨丘さん→趣里さん)が、暗い戦争の時代や、燃えるような恋と別れなどを乗り越え、人々に勇気と希望を与えていく朝ドラ『ブギウギ』第10週「大空の弟」。

「福来スズ子とその楽団」が始動した月曜日。スズ子の怒りを買って追い出された小夜(富田望生さん)が再来。今後忙しくなると見込んで、付き人として受け入れることに。しかし、大口を叩いていたマネージャーの五木(村上新悟さん)でしたが、全く仕事を取れずに開店休業状態。

スズ子の楽団が上手く言っていないと聞いたりつ子(菊地凛子さん)は、善一(草彅剛さん)に「あの子は相当じょっぱりですよ」と、実は認めている様子。そんな時、梅吉(柳葉敏郎さん)に役場の職員が届けた手紙は、六郎(黒崎煌代さん)の訃報でした。

スズ子が六郎の死を知った火曜日。しかし、梅吉もスズ子もその死をすぐには受け入れられず。平静を装って、楽団事務所にやってきたスズ子でしたが、逆に気を使わせるからとすぐに引き返し。追ってきた小夜に「怖かったやろなあ。寂しかったやろなあ」と泣き崩れ。

しばらくの休養の後、気を取り直して事務所に一番乗りしたスズ子。しかし、後からやってきたメンバーたちはラジオに釘付け。それは日米開戦と日本の大勝利を知れせるもので、街中で「万歳!」の大合唱が上がる中、スズ子は様々な思いを込めての「バンザイ!」。

六郎の死を知り、善一がスズ子に会いに来た水曜日。善一は六郎のエピソードに耳を傾けると共に、慰めの為に家での食事に誘い。そんな中、梅吉は友人の仕事を手伝うために、故郷の香川に駆ると言い出し。

善一宅での食事会には、りつ子も呼ばれていて。食事後、二人がなかなか歌えない日本の現状を聞き、善一は「クソ食らえだ!」と強い言葉。そして、二人の合同演奏会を提案。

演奏会に向けて歌の練習をしようとするスズ子ですが、六郎のことが頭をよぎり上手くいかず。善一宅を訪ね弱音を吐くのですが、善一は六郎を念頭に「大空の弟」という新曲を用意してくれていました。

合同演奏会が満員御礼となった木曜日。梅吉も、六郎が愛した亀と共に。りつ子の「歌うことは生きること」という力強いスピーチと「雨のブルース」からスタート。

スズ子がまず歌ったのは「大空の弟」。序盤、戦意高揚の軍歌かと思いきや、実は軍の検閲で出征した肉親の実情が分からない不安や苛立ち、戦争そのものを暗に批判したもので、スズ子の悲しみや善一の怒りがこめられていました。

涙ながらに歌い上げるも、座り込んでしまったスズ子に、善一は「しっかりしなさい!」と叱咤激励。六郎の幻を見たスズ子は立ち上がり、「ラッパと娘」を熱唱。観客は大興奮で、最後はスズ子が投げキッス。この回は多くのネット記事が「神回」のタイトルをつけていました。

公演が大成功に終わった金曜日。スズ子は屋台で飲んでいる梅吉に合流。「大空の弟」に涙が止まらなかったという梅吉は、ツヤ(水川あさみさん)や六郎の為にもしっかりせねばと、やはり香川に帰ると。養女ではあるものの、親子の絆を確認して仲直り。梅吉は亀と共に旅立ちました。

一方、当局の締め付けで、いよいよ東京での厳しくなったスズ子たち。地方からのオファーがあったことから、地方巡業をすることに。善一からは餞別代りの新曲「アイレ可愛や」をもらいました。

次週予告に、水上恒司さん(旧芸名:岡田健史)演じる村山愛助が登場。スズ子の大恋愛の始まりです。


いいなと思ったら応援しよう!

この記事が参加している募集