ドラマ日記『ブラックペアン シーズン2』&『降り積もれ孤独な死よ』(初回)
カジノの賭け金を治療費として取り立てる放埒な天才外科医・天城雪彦(二宮和也さん)を日本に連れ帰るよう、佐伯教授(内野聖陽さん)は世良(竹内涼真さん)に極秘のミッションを言い渡す、メディカルエンターテインメント『ブラックペアン シーズン2』の初回。
東城大学医学部付属病院の病院長となった佐伯は、心臓外科に特化した新病院の開業計画を進めていた。彼が次に狙うのは全日本医学会会長の座だ。心臓血管外科医の世良は佐伯から、オーストラリアの学会に出席し、ハートセンターで働く天城雪彦という医師に渡すよう、一通の手紙を預かる。
6年ぶりのシーズン2には、前回メンバーがほぼ続投し、二宮さんが世良の指導医だった渡海征司郎役から、天城役に変更。二人が双子なのか、同一人物なのか、またまた他人の空似なのかも今シーズンの注目点。
6年前の時には、看護師役の葵わかなさんが、朝ドラ『わろてんか』の主演を終えた直後で、ヒロイン的な位置づけでしたが、趣里さん演じる猫田のキャラが立っていて、渡海にも可愛がられていたことから、葵さんが目立たず。今回、趣里さんは『ブギウギ』主演を終えての凱旋となりました。
渡海のパワハラ指導を受けていた頃の研修医・世良は苦しんでいましたが、腕を磨きすっかりたくましくなり。パク・ミンジュ(キム・ムジュンさん)の母親・パク・ソヒョン(チェ・ジウさん)の難しい手術を引き受ける条件として、天城がギャンブルを持ちかけてきたことに世良は激高。
その後、再度賭けをしたソヒョンの手術は成功。店の権利書を全て天城に渡したはずでしたが、一店舗だけ赤字だからと彼女に返却。それは亡き夫との思い出の店で…と必ずしもギャンブル好きの守銭奴ではなく、人情味もあるのではと思わせる展開でした。
一緒に仕事をしたいという世良が天城と賭けをすることに。ルーレットの結果は赤でも黒でもなく緑。世良が渡海の名前を出したせいもあるのか、面白そうだからと天城は日本へ行くことに。次回から日本編です。
竹内さんは、前クールの『Believe-君にかける橋-』でも木村拓哉さんの助演に回って、しっかりと存在感を残していましたが、若くして主演でも助演でもいけるという良いポジションになってきましたね。
13人の子どもたちの白骨死体が見つかった、通称“灰川邸事件”。現場に残された謎のマークが、7年の時を経て、再び姿を現す。降り積もる謎が予測不能な結末へ誘う、ヒューマンサスペンス『降り積もれ孤独な死よ』の初回。
2017年。とある屋敷の地下室で、白骨化した子供の遺体が13体発見された。刑事の冴木仁(成田凌さん)たちは、屋敷の持ち主である灰川十三(小日向文世さん)の行方を追っていた。そんな中、灰川を“父”と呼ぶ蓮水花音(吉川愛さん)が現れる。
『セクシー田中さん』の件もあり、連載中の漫画原作で日本テレビ系放送ドラマ、というと大丈夫かという気もしますが、今回は系列の読売テレビ製作。雰囲気は出ていて、同枠前作の『ACMA:GAME アクマゲーム』初回に比べると格段に見やすかったです。
育児放棄・虐待などで家庭に問題がある子供たちを、灰川が自宅に集めて疑似家族として楽しく暮らしていたものの、6年前に解散。その後、その子供たちの内、13人が遺体で殺されるとと共に、生き残っている者もいて、その一人が花音。
冴木の弟・瀧本蒼佑(萩原利久さん)も生き残りの一人で、灰川の無罪を主張するも、灰川が見つかり…で終了。子供たちを殺したのは本当に灰川なのか、謎のマークの意味は?原作を読めばある程度はわかりますが、結末はどうするんでしょうね?