新ドラマ『美しい彼』＆『となりのチカラ』＆『しもべえ』ほか
俳優のオダギリジョーさんが脚本・演出・編集・出演を兼ねたドラマ『オリバーな犬、（Ｇｏｓｈ！！）このヤロウ』で、オダギリさんは「僕はものを作るっていうことは、賛否があるべきだと思ってるんです」と持論を語っていました。
賛否両論、物議を醸すような“攻めた”作品を、「問題作」などという言い方をしますが、この表現を使われがちなドラマ脚本家といえば、野島伸司さんと遊川和彦さん。時に「露悪的」などと評されることも。
そんな遊川さんの新作ドラマ『となりのチカラ』が、2022年1月期に放送決定。演出も同時に手掛けるようで、『ハケン占い師アタル』（2019年）以来かな。主演は嵐の松本潤さんで、遊川さんいわく「今まで見たことのない情けない男をやらせたい」ということで、果たしてどうなるか。
思いやりと人間愛は人一倍ながら、中途半端な男・チカラ（松本さん）が、同じマンションに住む住人たちの悩みを解決し、やがてそのマンションが1つのコミュニティーとなって、強いつながりを持っていく社会派コメディ。
続いても、来年1月期に放送されるＮＨＫドラマ『しもべえ』。『工業哀歌バレーボーイズ』で知られる村田ひろゆきさんのマンガが原作。脚本は、 『世にも奇妙な物語』の荒木哉仁さんと、『ハルとアオのお弁当箱』の遠山絵梨香さんを抜擢。
女子高生と謎のおじさんを巡る青春ドラマだそうで、女子高生役に『だから私は推しました』『恐怖新聞』の白石聖さん。おじさん役にTEAM NACSの安田顕さん。音楽は『あまちゃん』の大友良英さん。
母（矢田亜希子さん）と二人暮らしの女子高生・ユリナ（白石さん）。ある日、不思議なアプリをダウンロードすると、困った時に無言のおじさん（安田さん）が現れ救ってくれるようになる。一方、幼馴染・辰馬（金子大地さん）と再会したユリナは、子供の頃の医者になる夢を思い出し、走り出す。
現在放送中の『消えた初恋』など、もはや日本のドラマの一ジャンルとして確立した感もあるBLドラマ。11月18日スタートの『美しい彼』もそんな一本。凪良ゆうさんのBL小説を、『コウノドリ』の坪田文さんが脚本化。演出は『恋のツキ』『荒ぶる季節の乙女どもよ。』の酒井麻衣さん。
萩原利久さんと八木勇征さんによるＷ主演。八木さんは初見ながら、萩原さんはトップコート所属の若手実力派で、『あなたには帰る家がある』では木村多江さんの息子役、朝ドラ『エール』ではギター弾きの一等兵、『イチケイのカラス』では、初回メインゲストを任されました。
底辺“ぼっち”な男子高生（萩原さん）と、学校の中心で美しくカリスマ的魅力を持った対局な男子高生（八木さん）二人の、分不相応な恋を描く、むずがゆくも甘酸っぱい青春ドラマ。
最後は、非公式ながら「週刊女性」による新ドラマ情報。2022年4月期のTBS『日曜劇場』で、嵐の二宮和也さんが主演するそうです。ジャニーズの中でも屈指の演技派として知られるニノですが、連ドラは同じ日曜劇場枠の『ブラックペアン』（2018年）以来なし。
タイトルは不明ながら、家族をテーマにした物語で、ヒロインは『山田太郎ものがたり』（2007年）でも共演した多部未華子さんとか。多部さんも『私の家政夫ナギサさん』（2020年）以来のドラマ出演。