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ドラマ日記『あの子の子ども』(最終回)

高校2年生の川上福(桜田ひよりさん)と、幼なじみの恋人・月島宝(細田佳央太さん)が避妊に失敗し、福の妊娠が発覚。決してなかったことにできない現実に悩み、葛藤する2人を描く、“ラブストーリーの一歩先”の物語『あの子の子ども』の最終回。

福の妊娠がクラス中に知れ渡り、朝、学校の福の机の上には「避妊してね」と落書きされた避妊具が。衝動的に教室を飛び出した福は、鉢合わせた矢沢望(茅島みずきさん)にも目をそらされ、メッセージをブロックされたことといい、大好きな親友に軽蔑されたのだと悲しさがこみ上げる。

案の定バタバタでしたが、よくまとめられた最終回。福と宝は通信制の高校へ転学することになり。終業式の日、一人ひっそりと学校を去った福でしたが、思い直して教室に戻り、クラスメートたちに向かって「あの子の子ども、元気かなって思ってくれたら嬉しいです」とタイトル回収。

一度は「出ていけ!」と福を突き放した父・慶(野間口徹さん)でしたが、自分が海外赴任中の2年間、宝が川上家に同居することを容認。宝はバイトしながら、ゆくゆくは通信制の大学に進学し、教員を目指すことに。

残念ながら、福を今の高校で卒業させることが出来なかった担任の沖田(橋本淳さん)でしたが、福に嫌がらせをした生徒たちに向けて「悪意で人を傷つけるって、自分を、自分の価値を傷つけるってことだからね」と。頼りなさそうな先生でしたが、最後はビシッと言いましたね。

そして、沖田の言葉が響いたのか、生徒たちは教室を去った福を追いかけ、合唱曲だったRADWIMPSの「正解」を餞に歌うのでした。答案用紙の「正解」ではなく、自分だけの「正解」を探して、歩きだした福のために。

今期ドラマ傑作認定します。俳優陣もスタッフも素晴らしかった。

余談:朝ドラ『虎に翼』の最終週。最高裁大法廷における、山田よね(土居志央梨)の弁論だけ3回も見ました。本作は土居さんのブレイク作であることは間違いないですが、序盤から積み重ねてきたキャラクターを最大限活かした、屈指の名シーンでした。家具職人エピソードは余計。優一かよ。


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