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ドラマ日記『モンスター』(最終回)
“常識”にとらわれず、“感情を排除”して相手と向き合う得体の知れないモンスター弁護士・神波亮子(趣里さん)が、まるでゲームのように法廷闘争に立ち向かう、異色のリーガル・エンターテインメント『モンスター』の最終回。
産廃処理業者のサカミクリーンを調べるうち、帝東電機の産廃物を扱う従業員に著しい健康被害が出ていることを突き止めた亮子。法廷でその事実を公表した亮子は、サカミクリーンの代理人である粒来春明(古田新太さん)とともに、帝東電機に対して損害賠償請求を行う計画を立てる。
刑事事件とは異なり、オセロの様に白黒がハッキリすることは、民事ではそうそうなく。和解を含めた灰色決着で痛み分けということも現実で、亮子と春明はその線で上手くまとめたのですが…。
大手企業やマスコミの言うことを鵜呑みにした挙句、簡単に「手のひら返し」で賠償金を吊り上げようとゴネ始める住民たち。たしかに、帝東電機側の謝罪もマニュアル通りの、上辺だけのものではあったのですが…。
そこに亮子が口をはさみ、「いくらもらったら納得するんですか?」「あなたにとって幸せって何ですか?」「一体、何のために生きているんですか?」と疑問形で畳み込み、涙を流したところで幕切れ。
綺麗に終わらせなかったのは、続編含みなのかな。