ドラマ日記『鎌倉殿の13人』&『おいハンサム‼』(第4話)
男を見る目が全くない、個性の違う三姉妹。暗雲漂う娘たちの未来のため、昭和の頑固親父・伊藤源太郎(吉田鋼太郎さん)が令和に立ち上がる、ラブ&ファミリードラマ『おいハンサム‼』の第4話。次女の里香(佐久間由衣さん)が離婚を宣言。
旧友から昔の恋人の近況を知った源太郎。昭和の名曲『五番街のマリーへ』をふと口ずさむも、その歌詞について妻・千鶴(MEGUMIさん)が朝からチクリ。
「北の宿から」や「恋(松山千春バージョン)」、「3年目の浮気」など、昭和歌謡は今思えば男目線の女性が描かれ、“待つ女”や“未練”的なファンタジー。「別れた男はスパッと忘れる女」という昨今の言説も、個人差はあろうかとは思いますが、今回はその辺りを狙ったストーリー。
昔、同棲までしていた女性の近況に、源太郎の心が動かされる中、次女の里香の夫・大輔(桐山漣さん)の浮気が、スマホの内容からほぼ確定。しかも相手は元カノ。どうして男という奴は…という流れに。
鎌倉時代、源頼朝(大泉洋さん)にすべてを学び、武士の世を盤石にした男、二代執権・北条義時(小栗旬さん)が、いかにして武士の頂点に上り詰めたのかを描く大河ドラマ第61作『鎌倉殿の13人』の第4話。これまで振り回されるばかりだった義時が、自分の意志(言葉)を出し始めました。
ついに挙兵を決断した頼朝の一党は、伊豆国の目代・山木兼隆(木原勝利さん)を討って、初戦を飾るべく戦支度を始める。しかし、頼朝の乳母子である山内首藤経俊(山口馬木也さん)に助力を断られるなど、強大な平家の威光の前に思うように兵が集まらない。
義時の兄・宗時(片岡愛之助さん)の楽観的な見通しと違い、兵が集まらない現状に不満たらたらな頼朝。「何ゆえ坂東の田舎者に頭を下げねばならぬのじゃ」という佐殿に、「その坂東の田舎者の力を合わせねばならぬときでございます。彼らあっての佐殿。それをお忘れなきよう」と返す義時の射るような視線に、これまでなかった彼の強い意志が感じられました。
一方、一旦は北条の挙兵の情報を、父・伊東祐親(浅野和之さん)に報告した八重(新垣結衣さん)でしたが、山木兼隆の動向を教えて欲しいと義時に頼まれ、矢文で北条家へ伝達。まあ、あの距離で届くのは、浅利与一でもないと難しいでしょうが。