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ドラマ日記『青天を衝け』(第29話)&『ムショぼけ』(初回)ほか

“日本資本主義の父”と呼ばれる、渋沢栄一(吉沢亮さん)の激動の人生を描く、大河ドラマ第60作『青天を衝け』の第29話。日本郵便が土曜日配達を休止したタイミングで、日本の郵便制度誕生の物語が描かれました。

栄一は、各省の垣根を超えた特命チーム“改正掛”を立ち上げ、杉浦譲(志尊淳さん)や前島密(三浦誠己さん)を静岡から呼び寄せる。改正掛は、租税の改正、貨幣や郵便制度の確立など、新たな国づくりのためまい進するが、旧幕臣の活躍を快く思わない一派と対立する。

新政府に出仕したた栄一が、新生日本の仕組みを立ち上げるべく、改正掛の仲間たちと取り組む姿が熱く、中でも郵便制度誕生の物語にはワクワクさせるものがありました。

一方で、対立する大久保利通(石丸幹二さん)が、大隈重信(大倉孝二さん)を早くも失脚させる展開。予告編では、栄一が女中(仁村紗和さん)と何やら起こりそうなシーンで、ついに妾をつくってしまうのか!?

続いては、結婚8年目で子なし、セックスレス5年目の35歳女性・純(松本まりかさん)のリアルな悩みを描く『それでも愛を誓いますか?』の初回。『おかえりモネ』の漁協組合長(菅原大吉)さんが、20歳年下の女性(内田慈)と結婚、初めての子どもを授かっていました(軽く混乱)。

純と武頼(池内博之さん)は仲のいい夫婦だが、「子どもが欲しい」という純の想いをよそに、セックスレスは5年目。本音を語り合えない二人の関係性に不満を感じていた純は、なにかを変えなければという思いから、8年ぶりに再就職し、契約社員として働き始める…。

セックスレス=存在価値の否定と感じている純。5年前のセックスの失敗の理由は明示されないものの、EDということなのでしょう。とはいえ、池内さんがセクシー過ぎて、むしろ性豪にみえる(笑)。仕事の忙しさに逃げて、妻と向き合わない夫というあるある設定。

働き始めた会社の変わり者社員(藤原季節さん)の存在がいいアクセント。一方、武頼も同窓会で同級生の沙織(酒井若菜さん)と再会。二人で歩いているところを純に目撃されて終了。『ホリデイラブ』的演技が見れるかな。

14年ぶりに出所した元ヤクザ・宗介(北村有起哉さん)の脱ムショ暮らしを描く、笑いと涙の任侠コメディ『ムショぼけ』の初回。連ドラ初主演の北村さんの演技をたっぷり堪能。

敵対組織の組長襲撃という大勝負に出た宗介。しかし、全ての報酬を反故にされた挙句、妻とは獄中離婚!それから14年後…。晴れて出所した陣内は、真面目に生きようと決心するが、14年の歳月でガラリと様変わりしてしまった世の中に戸惑うばかり。それは新たな悪夢の始まりだった…。

現役ヤクザ感バリバリの冒頭カチコミシーンから、あっという間に14年後。浦島太郎的な状況に、混乱や怒り虚無感など色々忙しい北村さん。時折幻覚?の刑務官(板尾創路さん)が現れる設定が上手い。

東京出身の北村さんながら、関西弁もほぼ違和感なく。母親役で吉本新喜劇の末成映薫さんとのやり取りや、随所に盛り込まれる刑務所暮らしで染みついた習性の発露が可笑しい。練られた構成でテンポもよく、映像も映画的。最後まで楽しめそうな作品でした。


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