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ドラマ日記『純愛ディソナンス』&『初恋の悪魔』(初回)

教師の新田正樹(中島裕翔さん)と生徒の和泉冴(吉川愛さん)が、5年後に再会。二人の微妙な関係が周囲に歪みを生み、破滅へと向かっていく『純愛ディソナンス』の初回。

正樹は、音大の先輩の由希乃(筧美和子さん)の後任として、桐谷高校に着任することに。前日、音楽室に立ち寄ってピアノを弾き始めると、ピアノの下に隠れていた2年3組の生徒・冴と目が合い…。

毒父・秀雄(神保悟志さん)を持つ正樹と、毒母・静(富田靖子さん)を持つ冴という背景が、物語に深みを与え、そこに由希乃の殺害死体が見つかるというサスペンス要素も絡め、見応えがありました。

演技派で知られる中島さんはさらに磨きがかかった印象。対する吉川さんも初回から熱演。正樹の心の声演出なども効果的で、最後の二人の手つなぎシーンでは、ひと時の解放感(青春)を感じさせました。視聴率は低迷しましたが、非常によくできた脚本だと思います。

警察署に勤めてはいるが捜査権はない、現在停職中の刑事・鹿浜(林遣都さん)、総務課・馬淵(仲野太賀さん)、生活安全課・摘木(松岡茉優さん)、会計課・小鳥(柄本佑さん)の男女4人が、刑事とは違う感性と推理で難事件を解明するミステリーコメディ『初恋の悪魔』の初回。

馬淵は署長に命じられ、停職処分中の刑事・鹿浜の監視をすることに。ある日、小鳥が刑事課の新人刑事・服部(佐久間由衣さん)に手柄を立てさせるため、馬淵に事件究明を頼む。馬淵は鈴之介に話を持ち掛け、3人で独自の捜査会議を開くことに。更に摘木も加わり…。

最初の事件は、小児がんで入院中だった新(柴崎楓雅さん)の転落死について。捜査権のない4人でしたが、4人があれこれ推理し、同病院に入院していた少女・栞奈(吉田空さん)の手術を後回しにし、大物司会者・一文字萬太郎(松尾貴史さん)の緊急オペを優先した、堂島医師(川原田樹さん)を告発するための、自死であったと判明。

クセの強いキャラ4人による、ワチャワチャとした坂元裕二さんらしい会話劇。初回ということもあり情報量多め、伏線も張られているようで、軽いノリではありますが、集中してみる必要があります。伊藤英明さん、安田顕さん、田中裕子さんなど、何気に豪華な脇役陣にも注目。

余談:8時間わたる『今日は一日“ユーミン”三昧』。絶頂期のアルバム『Delight Slight Light KISS』から「リフレインが叫んでる」が流れていました。大学時代、密かにつきあっていた女性と別れた夜、エンドレスで聴いていて。

ユーミンは青春そのもの。番組で、大好きな曲「帰愁」と「ホライズンを追いかけて」がランキングしてなかったのは残念。前者は別れた恋人を忘れるために、ゆきずりの相手で寂しさを紛らす女性の話。後者はパリ・ダカールレースをイメージした、紆余曲折ある人生を後押しする名曲。

蛇足:結局、朝方近くまでかけて最後まで聴きました。ほんと、アオハル(中二病)かよ(笑)。でも、本当に楽しかったなあ。


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