呪縛からの解放…今週の『おかえりモネ』
朝ドラ『おかえりモネ』第22週「嵐の気仙沼」。先週から続くみーちゃん(蒔田彩珠さん)とりょーちん(永瀬廉さん)の曖昧な関係性問題が、嵐の危機を経て決着しました。
月曜日、船購入資金の件で、耕治(内野聖陽さん)に相談するりょーちん。心配するみーちゃんにも「大丈夫」しか言わない(伏線)。先輩漁師たちに、ご祝儀相場狙いの漁を頼み込むりょーちん(伏線)。土曜版『おかえりモネ』ナビのサンドイッチマンの二人も漁師役で登場。
一方、菅波先生(坂口健太郎さん)は、年明けにモネ(清原果耶さん)の実家に挨拶宣言するも、「とても僕一人で乗り切れるような案件じゃないので、助けてください」というあたりが「#俺たちの菅波」。
火曜日、農家の女性(小野寺ずるさん)の相談に、前向きな解決策を示せないなど仕事に悩むモネは、菅波の電話もスルー(不憫)。サヤカ(夏木マリさん)に相談するも、「100年早い」と叱咤される展開。一方、クリスマスイブにりょーちんと会っていたみーちゃんは、いつも通り定時で帰される。
水曜日、みーちゃんはりょーちんに、意を決して「漁から帰ってきたら話をしたい」と伝え、モネは、りょーちんが漁から戻ってくる日の天候が荒れると予想。漁協組合長(菅原大吉さん)に伝えるも、相手にされず。
前日、電話をスルーした菅波に、改めてメッセージを送り「無力です」と伝えてきたモネに対し、「自分で選んだんでしょう」「それとも東京に戻りますか?」と久々に厳しめの菅波節がいい。
木曜日、モネの予想通り海が荒れ、りょーちんの乗る船が低気圧にハマって動けなくなる。船は6時間その場所に留まるのが最善という判断に至るも、なお焦るモネ。それに対して、朝岡(西島秀俊さん)は「私たちは予言者ではない」「永浦さんは最善を尽くしました。これ以上できることはありません」と諭す。ナイス上司。
一方、心配して漁協までやってきたりょーちんの父・新次(浅野忠信さん)でしたが、船に「西からの風に舳先を向けてくれ。多分あと6時間したら波は収まる。それまでパラアンカー打って耐えてくれ」とアドバイス。図らずもモネたちの科学的分析と同じ結果で、伝説のカリスマ漁師の面目躍如。
金曜日、あっさり、りょーちんの船の無事が明かされ、安堵する周囲の人たち。みーちゃんと共に、モネに会いに来たりょーちんが、「大丈夫」の言葉の裏に隠していた「お前に何がわかる、そう思ってきたよ、ずっと!俺以外の全員に!」という本音を初めて語るシーンが今週のハイライト。
その言葉を受けて、モネの「私にはわかんない。それでも一緒に生きていきたいって、そばを離れなかった人がいる」と菅波先生の「あなたの痛みはわかりません。でもわかりたいと思っています」の応用編。
ここからりょーちんの「頑張ってこられたのは、みーちゃんがいてくれたから」「大事な人に辛い顔させんのは嫌だ」と来て、みーちゃん「一緒にいたいってだけじゃダメなの?」からの、りょーちん「俺、幸せになっても、いいのかな」と、ついに二人が新たなステージへ。残り2週です。
余談:10月19日の『あさイチ』に清原&蒔田姉妹コンビの出演が決定。清原さんは主役なのに、プレミアムトークじゃないんだなあ。まあ、いずれにしろ要チェック。