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ドラマ日記『海のはじまり』(第6話)

大学時代、同級生の南雲水季(古川琴音さん)と付き合い、別れた月岡夏(目黒蓮さん)。7年後、水季が亡くなり、海(泉谷星奈さん)という娘がいたことを知り、さらにその父親が自分だと聞かされて…親子の愛を通して描かれる家族の物語『海のはじまり』の第6話。

夏休みを利用して、夏が南雲家で海、朱音(大竹しのぶさん)、翔平(利重剛さん)と一緒に過ごす1週間が始まった。最初に迎えた朝、目が覚めると目の前にすやすやと眠る海がいて、びっくりして飛び起きる夏。「起きてねー」と翔平が顔をのぞかせ、南雲家に来ていたことを思い出す。

国民健康保険の「資格証明書」という存在をご存じでしょうか。保険料を長期滞納した場合、保険証は返還することになり、その代わりに交付されるもので、病院では保険証代わりになりますが、医療費は一旦は全額患者が支払うことになります。

生活の余裕のなさや貧困はさまざまな「様相」を見せます。水季が第5話で美容院になかなか行けない理由もそうでしたが、今回の水季が検診を受けられず手遅れになった理由も、「お金と時間」がないことに起因していました。「貧しさ」は、病院への敷居を高くしてしまう「負」のスパイラル。

前回から続く海の「髪編み」問題は、夏がなんとかやり遂げた三つ編みを、津野(池松壮亮さん)がほどいて、手際よくヘアゴムでポニーテールにするという展開への布石だったんですね。複雑な顔を見せる夏に、海が「夏くんが三つ編みしてくれたからフワフワ」とフォロー。

そして、今週ついつい声が出たシーンが、「ひかり産科クリニック」の場面。弥生が中絶し、水季が通院していたクリニックが同じ場所だったというだけでも驚きなのに、院内に置かれた「ご意見ノート」に弥生が書いた文章を水季が読んで、中絶を翻意して出産。

「海のはじまり」に弥生が関わっていたという、ドラマならではの劇的なフィクションが素晴らしい。個人的には図書館内でのビールシーンも、禁断破りっぽいワクワク感があって良かったです。休日出勤し、一人職場で赤ワインを飲みながら、企画書を作っていた頃を思い出しました(笑)

余談①:TVerで配信中の『週刊フジテレビ批評』は、「2024夏ドラマ辛口放談 前編」でした。4人のドラマ通が1位に挙げたのは、『海のはじまり』と『家族だから愛したんじゃなくて、愛したのが家族だった』が半々。まあ、ドラマの出来から言えば、この2作になるよなあと納得。

余談②:昨日のTBSラジオ『安住紳一郎の日曜天国』ゲストは、朝倉さやさん。安住さんが、次々に様々なジャンルの曲をリクエストして、それに朝倉さんが応えるという展開。スタレビの「木蘭の涙」は、本家を超えていると思いました。

余談③:松たか子さんと松村北斗さんが共演する映画『1ST KISS ファーストキス』。脚本家・坂元裕二さんと塚原あゆ子監督の組み合わせも話題ですが、松さんと松村さんが夫婦役というのが、最初ちょっと驚き。

放送中の『西園寺さんは家事をしない』でも年下男子を演じている松村さんですが、それでも実年齢は松村さんが29歳で、松本若菜さんが40歳。松さんは47歳なのでさらに上。で、ストーリーを読んだら、タイムトラベルものでした。15年前の「夫」になる前の「彼」に会いに行く、という設定に合点。


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