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女優ノート『鈴木京香さん』

気になる女優さんの出演作についての覚え書き「女優ノート」。今回はドラマ『共演NG』に出演している鈴木京香さん。

キャリアが長く、代表作と呼べる作品がたくさんある人気女優さんの場合、どの作品をピックアップするか迷うところですが、まずは映画『ラヂオの時間』(1997年)。

デビュー以来、正統派な美人女優として、朝ドラ『君の名は』(1991年)などキャリアを重ねてきた鈴木さんは、三谷幸喜さん脚本のドラマ『王様のレストラン』(1995年)でコメディエンヌとして開花。その三谷さんが初監督を務めたのが『ラヂオの時間』でした。

ラジオドラマの脚本コンクールに自作が採用された主婦(鈴木さん)が、出演者やスポンサーから次々と横槍を入れられ、脚本が別物のように書き換えられ、ついにブチ切れてスタジオに立てこもり…というシチュエーションコメディ。三谷さんの舞台の映画化で文句なく面白い、傑作。

次はドラマ『きらきらひかる』(1998年)。『アンナチュラル』など今に続く法医学系ドラマの90年代の傑作。鈴木さんは法医学教室の助教授で、嘱託医として、関東監察医務院の仕事を手伝っているという役どころ。

主演の深津絵里さんが演じる新人監察医に対し、クールにふるまう大人な女性ですが、実は妹がいて…終盤のまさかの展開に震える傑作。大震災と原発事故がキーワード。

最後はマイナーですが、『行列の女神〜らーめん才遊記〜』(2020年)。当初は、原作の男性設定を女性にしたことで反発もありましたが、ラーメン向けのフード・コンサル社長役がはまり役でした。新入社員役の黒島結菜とのコンビもよし。シリーズ化してもいいぐらい。

『王様のレストラン』から『熱烈的中華飯店』(2003年)、『食べる女』(2018年)、『グランメゾン東京』(2019年)まで、鈴木さんとグルメドラマは相性がよさそうです。

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