苦渋の決断と別れ…今週の『舞いあがれ!』
東大阪市と長崎県・五島列島を舞台に、空高く飛びたいと夢見る舞(浅田芭路さん→福原遥さん)が、パイロットになるべく努力を重ね、やがて夢の飛行機作りに情熱を燃やす朝ドラ『舞いあがれ!』の第15週「決断の時」。
浩太(高橋克典さん)の急死を聞きつけた貴司(赤楚衛二さん)が、祥子(高畑淳子さん)宅に駆け付けた月曜日。葬儀後、憔悴しきっためぐみ(永作博美さん)にも容赦ない金融機関。社長代行の念書にサインをさせられて。
自宅で浩太の革靴を見つけた舞。生存中の思い出が蘇り、涙が溢れ。そこに帰宅しためぐみ。舞は「靴あんのに、お父ちゃんもうおらん」と号泣。葬儀は気が張っているので、中々泣けないものですが、時間が経って遺品などで悲しみがこみ上げるという、あるある。何気ない小道具で、見事にそうした喪失感を描いたのはもちろん桑原亮子さん。
会社存続のため頼りにしていた経理総務課長の古川(中村靖日さん)が退職した火曜日。めぐみはさすがに無理と考えたのか、笠巻さん(古舘寛治さん)に相談の上、会社を畳むことを、元社員の章(葵揚さん)に告げ。
これを聞いた舞は「なんで?助かる方法あるかもしれへんやん。わたしも手伝うから」と諦めきれない様子。苦渋の決断をしためぐみの心境を慮った祥子が二人の間に割って入り。社員にも会社を畳むことを告げためぐみ。ここでも笠巻さんがナイスアシスト。柏木(目黒蓮さん)は今回も1番ゲート(笑)。
舞が、幼馴染の久留美(山下美月さん)と貴司に今の想いを吐露した水曜日。その後、舞は兄・悠人(横山裕さん)を訪ね、IWAKURAに投資するよう頼むのですが、瞬で断られ交渉決裂。舞は、悠人が浩太と喧嘩別れが最後になったという傷を抉り帰る。
祥子が船に乗り続ける理由を訊いためぐみ。浩太の残したノートを読み、その想いをあらためて感じ。さらに、信金の視察前に、社員が総出で早出して掃除する姿を見て涙。ついに、翻意して会社継続の道を決断。
めぐみが信金側に会社継続の意向を伝えた木曜日。浩太の生命保険金を示したことで、一定の理解を得たものの、リストラ含めた経営計画の提出を求められ。苦渋の決断で選んだリストラ候補3人との面談。2人までは納得してもらうも、小森(吉井基師さん)だけは拒否…。
小森の再就職探しが難航していた金曜日。最終的に、浩太の町工場仲間の伝手で見つかり。舞は、小森のIWAKURAプライドを知り、呼び戻すために尽力すると約束。
突然、舞の自宅前で待っていた柏木。内定辞退して、会社再建を優先することを伝えると、「本当はさ、そういう気がしてた。でも、そういう舞だから好きだった」と過去形。令和(平成?)らしい、『silent』的な穏やかな別れ。
その後の『あさイチ』プレミアムトークのゲストは、浩太役の高橋克典さん。時折、涙ぐむ場面などありつつも、最終的には「来週からはどんどん舞い上がっていきます」と公言。どうやら長いトンネルを抜けそうです。