新ドラマ『名建築で昼食を 大阪編』『星新一の不思議な不思議な短編ドラマ』
4月9日にリニューアル・オープンした国立西洋美術館。モダニズム建築の巨匠といわれる、フランスのル・コルビュジエの設計(本館)で、世界文化遺産に登録されています。新館は彼の弟子であった前川國男さんの設計。
再開発ラッシュの東京ではありますが、まだまだ歴史ある名建築は残されていて、例えば東京都庭園美術館の本館は旧朝香宮邸で、1933年に竣工。また、日本で初めて開催されたサミットの会場となったのが迎賓館赤坂離宮。1909年の竣工で、現在は国宝に指定されています。
そんな建築巡りをドラマ化した『名建築で昼食を』続編が、新たに大阪編として8月17日からスタート。前作に引き続き、池田エライザさんと田口トモロヲさんのW主演。甲斐みのりさんの著書を原案に、吉見拓真さんと横幕智裕さんが脚本を担当。
OLの春野藤(池田さん)が、「乙女建築」巡りを趣味とする中年の建築模型士・植草千秋(田口さん)とSNSで出会い、共に名建築巡りをしていく、ドキュメンタリー要素のある新感覚ドラマ。
かつて「SF御三家」と呼ばれた小松左京さん・筒井康隆さん・星新一さん。今も存命なのは筒井さんのみ。小松さんの作品はほとんど手をつけなかったのですが、筒井さんと星さんは片っ端から読んでいました。
小松さんですと昨年再ドラマ化された『日本沈没』やオリビア・ハッセーも出演した角川映画『復活の日』、筒井さんだと大林宣彦監督の『時をかける少女』やドラマ『富豪刑事』など、映像化された有名作品が多数ありますが、星さんは案外少ないイメージ。
「ショートショート(掌編小説)の神様」と呼ばれていただけに、連ドラなど長編には向かないということが原因でしょうが、伝記小説『人民は弱し 官吏は強し』なんかNHK土曜ドラマあたりでやらないかな。
そんな星さん原作のオムニバスドラマ『星新一の不思議な不思議な短編ドラマ』が、夜ドラ枠で7月4日から放送されます(全12話)。出演は水原希子、永山瑛太、林遣都、高良健吾、北山宏光、玉城ティナ、石橋静河、染谷将太、滝藤賢一ほか。脚本は近藤泰教さん他。
SFやファンタジー要素、人間や社会に対するおかしみや皮肉を交えた目線、あっと驚かされる予測不可能なストーリーで知られる“ショートショートの神様”星新一の珠玉の作品を映像化。
余談①:25日にスタートしたNHKドラマ『空白を満たしなさい』を見ました。「復生者」という設定が、映画『黄泉がえり』を思わせますが、こちらはもっとサスペンス寄り、あるいは哲学的な作品かも知れません。柄本佑さん、 鈴木杏さん、阿部サダヲさんと芸達者な人たちがメインキャスト。
余談②:非公式ながら、山﨑賢人さんが10月期のTBS日曜劇場に主演すると、「東スポ」が報じています。近年は映画に重点を置いている山崎さんなので、久しぶりのドラマですね。同枠は『陸王』以来。