俳優ノート『ムロツヨシさん』
気になる俳優さんの出演作についての覚え書き「俳優ノート」。今回は、2021年夏ドラマ『ハコヅメ〜たたかう!交番女子〜』に出演するムロツヨシさん。
理系男子として知られるムロさん。東京理科大学理学部数学科に入学するも、深津絵里さんの舞台で、段田安則さんの演技に魅了されて役者の世界に。長い下積みの中、29歳にして『サマータイムマシン・ブルース』(2005年)で映画デビュー。
福田雄一監督の、いわゆる“福田組”の常連俳優のムロさん。『勇者ヨシヒコ』シリーズ(2011~)のメレブ役で、知る人ぞ知る存在ではありましたが、本格ブレイクは、朝ドラ『ごちそうさん』(2013年)辺りから。ムロさんは、変わり者の天才建築家役を好演。広く知られるようになりました。
食いしん坊の東京娘・卯野め以子(杏さん)が、偏屈な大阪男・西門悠太郎(東出昌大さん)に恋をし、大阪に嫁ぐことに…。食べることへの情熱は誰にも負けないめ以子が、様々な困難に逢いながらも、悠太郎への愛を貫き、たくましい「大阪の母」として激動の大正・昭和を力強く生き抜いていく。
以降は快進撃が続き、プライムタイムのドラマのレギュラー常連に。『ウロボロス〜この愛こそ、正義。』(2015年)、『大恋愛〜僕を忘れる君と』(2018年)、『今日から俺は!!』(2018年)などありますが、『重版出来!』(2016年)での闇落ちした漫画家アシスタント役がおすすめ。
主人公・黒沢心(黒木華さん)は、新卒で大手出版社・興都館に入社。コミック誌「週刊バイブス」編集部に配属された。先輩編集者・五百旗頭(オダギリジョーさん)のもとで編集のイロハを学ぶ。電子書籍化が進み、紙が売れない今の時代、営業担当と共に一冊の漫画を売るための秘策を考える。
最後はやはり、福田監督作品で『アオイホノオ』(2014年)を挙げておきます。ムロさんは、後に『新世紀エヴァンゲリオン』のプロデューサーを務めた実在の山賀博之(ヒロユキ)役。庵野秀明(安田顕さん)の傍で暗躍する、胡散臭いプロデューサー気質の男がはまり役。
焔モユル(柳楽優弥さん)は、クリエイター志望の大阪芸術大学1回生。自分の才能にはかなりの自信家だったが、教室では庵野の作品に人だかりが出来ていた。あまりのレベルの高さに驚愕するモユル。リベンジを誓うが、山賀や赤井タカミ(中村倫也さん)など、強力なライバルが頭角を現し…。