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ドラマ日記『海に眠るダイヤモンド』(第5話)

1955年からの石炭産業で躍進した長崎県・端島と、現代の東京を舞台にした70年にわたる愛と友情、そして家族の壮大な物語『海に眠るダイヤモンド』の第5話。

1958年、一平(國村隼さん)や進平(斎藤工さん)たち鉱員は、賃上げを求める“部分ストライキ”を行なうことに。しかし、鉄平たち鷹羽側は鉱山のロックアウトを実施。父や兄、そして家族同然の鉱員たちと対立するという事態に、労働組合制度の仕組みに疑問を持つ鉄平(神木隆之介さん)。

子供の頃、日本船舶振興会の笹川良一会長が出演したCMで「世界は一家、人類は皆兄弟」というフレーズが流れていたことを想い出した今回。サブタイトルは「一島一家」。

景気が良い時には表面化してこなかったものの、実際には歴然としてある島内におけるヒエラルキーが、ストライキとロックダウンという労使対立の中で浮かび上がってきました。

中でも、炭鉱長・古賀辰雄(沢村一樹さん)の息子・賢将(清水尋也さん)への風当たりは強く。島で育ったため愛着もある賢将ですが、島民と馴れ合うなという父。

そんな賢将に、鉄平の父・一平は鉱員たちの前で「うちのカレーいつ食いに来るんだよ?あいつはな、うちの家族なんだよ。俺の自慢の息子、みてえなもんだ」と声をかけ。ベテラン炭鉱員の一平にこう言われては、これからは嫌がらせはできませんね。

一方、恋人が興行主によって殺されたことを、進平に打ち明けたリナ(池田エライザさん)。進平も妻・栄子(佐藤めぐみさん)が亡くなったことを認め、愛する者をなくした経験をした「呪われた」二人は、「もう誰も愛さない」というのですが…。脳内では、ビリー・ヒューズ「とどかぬ想い〜Welcome to the Edge〜」が流れました(笑)。

興行主の指示で、金を持ち逃げしたリナを始末すべく、炭鉱夫として端島にで働いていた小鉄(若林時英さん)。リナを見つけ港まで追い詰めますが、そこに進平が現われ、戦場仕込みの銃さばきで小鉄を射殺。死体は海に流れていき、リナと進平はキス。ハードボイルドタッチでしたね。

若林さんというと『中学聖日記』(2018年)での陽気な中学生役あたりから見ていますが、かなりの数のドラマに出演していますし、今回のようなクズ役もやるようになりました。『Get Ready!』(2023年)の第3話とか。

現代。玲央(神木さん)は図書館で千景(片岡凜さん)と星也(豆原一成さん)と共に端島について調べていましたが、そこでDNA鑑定の結果が明らかとなり、いづみ(宮本信子さん)と玲央の血縁関係は否定され、千景からはいずみの旧姓が出水(いづみ)で名前は「朝子」と教えられました。

余談:『それぞれの孤独のグルメ』第9話に黒木華さんがゲスト出演。しかも、方言強めのトラック野郎という設定(笑)。大河ドラマ『光る君へ』と真逆のキャラで楽しかったです。TVerで配信しています。


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