ドラマ日記『鎌倉殿の13人』&『ミステリと言う勿れ』&『恋せぬふたり』
鎌倉時代、源頼朝(大泉洋さん)にすべてを学び、武士の世を盤石にした男、二代執権・北条義時(小栗旬さん)が、いかにして武士の頂点に上り詰めたのかを描く大河ドラマ第61作『鎌倉殿の13人』の第11話。
鎌倉では頼朝の新たな御所が完成。坂東武者に平家の旧領を恩賞として与えるなど着々と体制が整えられ、義時も慌ただしい日々を送っていた。だが、りく(宮沢りえさん)は頼朝の舅である夫・時政(坂東彌十郎さん)の処遇の低さに不満を募らせる。
頼朝が“鎌倉殿”と呼ばれ、家人たちが“御家人”と呼ばれることになり、主従の契りを交わした今回。頼朝は、元妻・八重(新垣結衣さん)を、信頼する義時と再婚させようとするのですが、「お断りいたします」とキッパリ。義時、コント寄りな演技で号泣(笑)。
東大寺を焼き討ちした平清盛(松平健さん)が死去。逸る頼朝の叔父・行家(杉本哲太さん)は、頼朝の弟たちに平家討伐を説くのですが、その場では皆乗らず。行家に恩がある義円(成河さん)だけが悩んでいるのを見て、義円を唆し、行家について行かせるブラック義経(菅田将暉さん)。
一方、跡取りがなかなか生まれない頼朝は、亡き息子・千鶴丸が成仏しないことが原因といわれ、その元凶であり、一度は許した祐親(浅野和之さん)と祐清(竹財輝之助さん)を殺害。“処理”をしたのは、千鶴丸殺害の実行犯の善児(梶原善さん)。善児の存在が「ダーク大河」に効いてますね。
かつて身に覚えのない殺人容疑をかけられた大学生・久能整(菅田将暉さん)が、事件を解決する『ミステリと言う勿れ』の第11話。
整が大阪の美術展に行くことを考えていた頃、大隣警察署には新たに発生した連続殺人事件の応援要請が来ていた。青砥成昭(筒井道隆さん)に指名された風呂光聖子(伊藤沙莉さん)は捜査本部へと向かう。
主人公である整が、連続殺人事件の本筋のストーリーに関わらず、“脇役”に回った今回。風呂光(伊藤沙莉さん)は捜査本部で、猫田(松本若菜さん)とバディを組むことに。“薄幸女優”とも呼ばれる松本さんだけに、予想通りの展開が待っていました。
一方、学芸員・辻浩増役で登場した北村匠海さん。このキャスティングだけで、犯人だと予想はつきましたね。「羽喰十斗。僕が羽喰玄斗の息子だよ」と名乗り、猫田を刺した十斗でしたが、寸前に猫田に手錠をかけられ。風呂光が動けない中、そこに我路(永山瑛太さん)が登場、次週最終回に続く。
恋愛もセックスもわからない・したくない「アロマンティック・アセクシュアル」の男女2人(岸井ゆきのさん&高橋一生さん)が始めた同居生活と、周囲への波紋を描くラブではないコメディ『恋せぬふたり』の最終回。
もっと自由に生きて欲しいと遥(菊池亜希子さん)から、今の家を出て地方で野菜を育てる仕事を提案された高橋(高橋一生)。咲子(岸井さん)は、高橋とこれからの生活について話し合う。祖母の家を守りたい、一人には戻りたくないと言う高橋に、咲子はある提案をする…。
恋愛もセックスも抜きの“家族”を模索してきた二人でしたが、一緒に暮らさなくても“家族”になれるという、言われてみればなるほどな咲子の提案で、ついに高橋の心が動き、新たな一歩を踏み出したのでした。
一年後、活き活きとした表情で農作業に携わる高橋。「何も決めつけなくていい」「全部(仮)で」「大事な物だって、考え方だってどんどん変わる」「私の人生に何か言っていいのは私だけ。私の人生の幸せを決めていいのは私だけ」。平和で自由な、現代日本ならではの着地点でした。
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