俳優ノート『ディーン・フジオカさん』
気になる俳優さんの出演作についての覚え書き「俳優ノート」。今回は、大河ドラマ『青天を衝け』に、五代友厚役で出演するディーン・フジオカさん。
先に海外(アジア圏)で人気を博し、その後、日本に活動の拠点を移した俳優ということで、“逆輸入俳優”と呼ばれたディーンさん。日本の連ドラに初出演した、2015年7月期ドラマ『探偵の探偵』の頃は、知る人は少なく。
しかし、同年秋からスタートした朝ドラ『あさが来た』で大ブレイク。『青天を衝け』と同じ五代友厚役で、主人公のあさ(波瑠さん)を支えるキーパーソン。夫役の玉木宏さんを超える人気で、作中で亡くなった時には、“五代ロス”と騒がれたほど。
幕末の京都に生まれたお転婆なヒロイン「あさ」が大阪に嫁ぎ、のんきで陽気な夫「新次郎(玉木宏さん)」と、しとやかで優しい姉「はつ(宮崎あおいさん)」をはじめ、多くの人々に支えられながら、まだ女性が表舞台に出ることが少なかった激動の時代に、実業家として奮闘していく。
社会現象とも呼べるブームの中、民放ドラマに準主役で登場したのが『ダメな私に恋してください』(2016年)。ドSキャラな喫茶店マスター(元主任)が大人気に。TBS火曜ドラマ枠の礎となった作品ですし、『恋つづ』佐藤健さんや、『ボス恋』間宮祥太朗さんに続くドSキャラ男子の源流かも。
30歳で無職のミチコ(深田恭子さん)は、貯金も底を突いたある日、以前の会社のドS上司・黒沢(ディーンさん)と出会う。黒沢はミチコのあまりにもひどい境遇を不憫に思い、アルバイトとして雇うと宣言。アラサーダメ女と、ドS元上司コンビが贈るツンデレラブコメディ。
最後はやはり『モンテ・クリスト伯 -華麗なる復讐-』(2018年)。デュマの小説を原作に、日本に舞台を移した復讐劇で、悲しくも美しい復讐者の主人公がはまり役。視聴率的にはかなり苦戦しましたが、ダークな世界観が素晴しかったです。現時点における、ディーンさんの代表作かな。
無実の罪で、15年間異国の地の牢獄に閉じ込められた主人公(ディーンさん)は、思わぬ幸運で獄中生活から逃れ、巨万の富を手に入れた別人となって舞い戻り、自らを陥れた者たちに復讐していく。
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