女優ノート『真矢ミキさん』
気になる女優さんの出演作についての覚え書き「女優ノート」。今回は2021年夏ドラマ『ナイト・ドクター』に出演する真矢ミキさん。
宝塚歌劇団では、黒木瞳さんや涼風真世さんと同期だった真矢さん。男役トップとして、それまで宝塚になかった様々な試みにチャレンジしたことから、“宝塚の革命児”と称され、1998年に人気絶頂のまま宝塚を退団。
宝塚ファン以外にも広く知られるようになったのが、映画『踊る大捜査線 THE MOVIE 2 レインボーブリッジを封鎖せよ!』(2003年)。真矢さんは青島と対立する管理官役。真矢さんが言った「事件は会議室で起きてるの」が前フリとなり、例の青島の有名なセリフがあるわけですね。
お台場で猟奇殺人事件が発生し、同じ頃に発生した婦女暴行事件やスリ事件を追う青島刑事(織田裕二さん)らも捜査に参加する。しかし、捜査本部で指揮を執る女性管理官・沖田仁美(真矢さん)は殺人以外の事件を軽視。青島らは彼女と対立する。
続いては、朝ドラ『風のハルカ』(2005年)。湯布院と大阪を舞台にした作品で、脚本は『あさが来た』『青天を衝け』の大森美香さん。真矢さんは、主人公ハルカ(村川絵梨さん)の母親で、湯布院に移住した夫(渡辺いっけいさん)とは離婚。我が道を行くキャリア女性役でした。
レストラン開業を夢見る父親に連れられ、大阪から大分県湯布院の大草原に移り住んだ9歳のハルカ。しかし、両親は離婚しレストランは失敗する。夢見がちな天然娘に成長したハルカは、ひょんなことから母の住む大阪で、カリスマ・ツアープランナーへの道を歩み始める。
最後は、最近の作品で『アンサング・シンデレラ 病院薬剤師の処方箋』(2020年)。薬剤師が主人公(石原さとみさん)の珍しいドラマで、真矢さんは薬剤部部長役。下に気を遣いつつ、保身も忘れないという中間管理職を巧みに演じました。口癖は「分かる〜」(笑)
萬津総合病院薬剤部に勤務する薬剤師・葵みどりらは、医師のように頼られず、看護師のように親しまれなくても、“縁の下の力持ち”として患者のために奮闘。病院薬剤師たちのヒューマンドラマ。