ドラマ日記『どうする家康』&『ブラッシュアップライフ』(第4話)
今川家の人質としてひっそり生涯を終えると思っていた元康(後の徳川家康=松本潤さん)が、個性派だらけの家臣団の助けを借りながら、乱世に飛び込んでいく、スピード感あふれる波乱万丈のエンターテイメント『どうする家康』の第4話「清須でどうする!」。
元康は信長(岡田准一さん)が待つ尾張・清須城へ向かった。幼き頃に織田に捕らえられていた元康は、信長から再会のあいさつ代わりに相撲の相手を命ぜられる。
清須城が中国の城風になっていて、CG多用は働き方改革の一環なのか、制作側のセンスなのか。番宣に出ていた信長と元康の相撲のシーンがついに登場。総合格闘技風なのは、岡田さんのアイデアなのでしょうが、現在の相撲とは違う、古武道としての「武家相撲」は、案外ああなのかも。
ムロツヨシさん演じる猿・木下藤吉郎(後の豊臣秀吉)が登場し、三英傑が揃いました。今回の秀吉は、自らを極端に卑下した道化師と見せかけたサイコパス、という味付け。
信長の妹・市(北川景子さん)が元康を慕っていて、結婚寸前だったとか、今川氏真(溝端淳平さん)が、元康の妻・瀬名(有村架純さん)を、正室でも側室でもなく、「夜伽役」に命じるとか、今回の大河は結構フィクション強めですね。
地元の市役所で働く実家住まいの独身女性・近藤麻美33歳(安藤サクラさん)が、ある日突然、赤ん坊時代に逆戻り。麻美の〇周目の人生が始まるタイムリープヒューマンコメディ『ブラッシュアップライフ』の第4話。
まさかの人生3周目が始まった麻美は、大学で1周目と同じ文学部を選択したことで元カレ・田邊(松坂桃李さん)と再びクラスメートになり、もう一度付き合うことに…。大学を卒業した麻美は、たくさんの人を楽しませて大量の徳を積もうと思い、日本テレビに入社。
序盤、人生2周目の時に、田邊が年商10億円の実業家として成功することを知っている麻美は、ついつい付き合うことに。一方で、人生一周目の時はパチンコにハマったダメ男だったことも知っているので、口煩く田邊に言い過ぎて破局。10億がチラつく麻美が可笑しい。松坂さんの贅沢な使い方。
テレビ局の裏側を描くドラマは時々ありますが、麻美をディレクターやAD、プロデューサーではなく、APと設定したところに、バカリズムさんのセンスを感じますし、番組制作の裏側がよくわかり、かつミタコング(鈴木浩介さん)救出作戦につなげる流れとか天才。
何とか無事にミタコングを痴漢冤罪から救った麻美。流れてきた曲は『家政婦のミタ』のエンディング曲で斉藤和義さんの「やさしくなりたい」。「ミタ」つながりというわけです。
麻美は2023年時点で33歳。大学を卒業したのが22歳だとすると、2012年あたり。『家政婦のミタ』が大ヒットしたのが2011年で、iPodもまだ現役。麻美がAPとして参加したのが 『Woman』(2013年)、『花咲舞が黙ってない』(2014年)という時代の流れを確認する作業も楽しい。
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