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映画感想『ライオン・キング:ムファサ』は人間ドラマだった!

超実写版の映画『ライオン・キング』の前日譚となる『ライオン・キング:ムファサ』が公開されました。
超実写とは!?私もよくわかりません。フルCGアニメーションとは違うようです。実写を超えた実写という、ただの言葉のマジックだと思います。
しかし、その映像は確かにスゴイ!是非大画面で味わっていただければと思います。

ムファサとタカ

『ライオン・キング』の前日譚なので、当然前作を観ていた方が楽しめます。だた超実写版ではなくオリジナルのアニメ映画版でも問題ないです。
超実写版の前作はオリジナルアニメ版を超実写化しただけで、物語はかわったりしていないので、どちらかを観てだいたいの話がわかっていればOKです。

本作ではのちのライオン・キングであるムファサ(シンバの父)がどのように百獣の王になったのかを描きます。
またタカ(のちのスカー)がどのようにして闇落ちしたのかも同時に描きます。つまり主役は2人。むしろタイトルになっているムファサよりスカーの人生が描かれる濃厚な人間ドラマになっています。

何故わざわざライオンで人間ドラマを!?
そう言ってしまっては、ほとんどの擬人化映画がそうなんですけど・・・。
ただ人間でストレートに描いてしまうといろいろ問題が発生する昨今の事情を鑑みれば、この手法は伝えたいメッセージを積極臭くならず炎上もしない方法で伝える良質な手段という結論になるかと思います。
ライオンが人間みたいに喋ってるという大きなノイズ(嘘や問題点)があることで、小さなノイズが気にならなくなる
多分、そういうことだと思います。
そして監督が『ムーンライト』で米アカデミー作品賞他多数を受賞という輝かしい経歴を持つバリー・ジェンキンス監督なんです。
確実に狙ってるはずなんです、そういった社会問題的なテーマを。

ただ、それだけじゃありません。
アフリカの壮大な大地を舞台に次々起こるアクション・シーンや美しい風景、寒々しく厳しい雪山など観ているだけでも楽しい!アトラクション的な要素もしっかりあります。

更に音楽です。メチャクチャ良いです!私としてはモアナ2より良かった。
モアナも担当いているリン=マニュエル・ミランダの仕事っぷりが素晴らしい!最近のディズニー作品には欠かせない重要人物になってますね。
ちなみに日本語吹替え版で観たのですが、歌も素晴らしかったです!
ミュージカル好きな方にもオススメできると思います。

ちなみに吹替え版は尾上右近さん、松田元太さん、渡辺謙さんといった一流俳優からミュージカル俳優がズラリ。勿論、ティモン(ミキ 亜星さん)&プンヴァ(佐藤二朗さん)も続投!ライオン・キングのメタギャグはスベっている感じでしたが・・・。
字幕版の声優はマッツ・ミケルセンも出演しています。気になる!

年末年始に家族で安心して観られるファミリー映画ですので、是非劇場で!

From AleJJandro Hiderowsky

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