読書ログ。|『ユニクロ/杉本貴司』
はじめに
この読書記録のマイルール
文を書く前に本のレビューを読まない(引っ張られるので)
読みやすさよりバッと思いついたことを書く
いきなり読書記録しようかなと思った理由はこちらにつらつら書いてみた。
記録
どんな本か
ユニクロやGUのブランドを持つ、FP(ファーストリテイリング)社がどのようにして生まれたのか。その始まりは創業者の柳井さんのお父さんが経営する地方の紳士服「小郡商事」だった。家族経営の地方の一服屋さんから、一代でグローバル企業となるまでの過程を柳井さんやその周りの主要人物からの取材により物語形式でまとめている。
手に取ったきっかけ
これまで、柳井さん関連の記事はお恥ずかしながらあまり読んだ事がなくて、事前知識はあまりない状態だった。寺の修行に入る(イベントの癖強い)三泊四日の期間で何かお供にする本が欲しくて静岡の本屋さんに行ったら平積みされていた。
感想
リアリティ
今、読んでよかった。と思う
21世紀の日本発かつ一代でグローバルカンパニーになった奇跡みたいな企業FPを自分も生きてきた同じ世界線、時間の中でユニクロや創業者の柳井さんが何を成してきたのか追えるのがとってもリアリティがあった。
ユニクロってどんなイメージがある?
私は小学校くらいの時の記憶が一番古く残ってる。新聞の折り込みチラシに毎週のように挟まっていて、(我が家ではそのチラシを枝豆の殻入れとして使わせてもらっていた)とにかく安い!そして小学生視点ではオジサンオバサンが好んで買うややダサなイメージがあった。
まだブランドイメージが・・なんて偉そうな事を一切考えていない時のTHEピュア消費者の自分がユニクロに抱いていた当時のイメージと本書の中で語られている停滞や苦労の時期を重ね合わせるとなるほどそんな事があったのね〜と答え合わせをしているような気分にもなって、新しい感覚。
地方の紳士服屋からはじまった
え、そうだったの?
広島にある商店街の紳士服屋をお父さんから引き継いだところから最終的にユニクロができたとの事で、すんごいかっこいいサクセスなストーリーがあるのかと思ったらそんな事もなくて。
若い頃から経営者を目指して意欲的に店番をやっていたわけでもなく、麻雀に明け暮れとりあえず大学を出て、大志もないままサラリーマンになり。
かと思えば入った会社はすぐに辞めて店を継ぎ、古参社員が軒並み辞めてしまったり。
そ、そうなんですか‥みたいな一気に引き込まれる序章。ここが丁寧に書かれているのもその後の物語にぐっと引き込まれたなあ。
思った以上に失敗しまくってる
上で触れたようなオジサンオバサンが好んで使うブランド、なんて思っていたのはいつの事か、いつの間にかユニクロは「LifeWear」と業界的に新しい概念を掲げ、デジタル活用も進んでいて、CMは人気女優を使って好感度も高い。そんな洗練された企業になっていた。
でも、それまでの道のりは本を読んでるだけでも関係者の方々を思うとしばらく落ち込めそうなくらい修羅の道。
「小郡商事」から名前を「ユニクロ」に変えてからの広島出店、株式上場、海外進出、一つ一つ躓き、当事者としてはかなり長く永遠と思えるような期間を暗闇のまま進んで来たのだなあと。
普通なら辞めてしまいそう、でも歩みを辞めない。
日本を代表する敏腕経営者っていう遠い遠い雲の上である事は変わらずとも、これまで辿ってきた道のりは途方もないくらい泥臭かったんだなと知れて、これから社会に復帰する際に仕事をする自分に少し喝を入れられた気がする。
ということで読んでよかった本でした
あとがき
小学生のときに出される読書感想文の宿題がめちゃくちゃ苦手だったことを思い出した。久しぶりにまとまった文章書こうと思うと難しいねえ
イヤにならない程度にゆるゆる続けたい
おしまい