フィンランドおやつ1《春の訪れ》
5月1日、日本はゴールデンウィーク真っ只中ですが、欧米ではメーデーという労働者のイベントがさまざまな形で開催されます。
フィンランドではこれをVappu(ヴァップ)と呼び、春の訪れを祝います。ワッペンだらけのつなぎを着た学生たちが銅像の周りや公園で大騒ぎし、街中は老若男女問わず白の卒業帽をかぶった人々で溢れます。
とくに中心街では、泥酔した人、全身にお酒をかぶって臭くなった人、ペから始まる汚い言葉を大声で叫んでる人など、日本とは異なる種類の酔っ払いを見かけます。(もちろん、安全のために距離をとったほうが良いです)
フィンランド人たちからも「酔っ払いに気をつけて!」と毎年メッセがくるので、やっぱり危ないんだと思います。
今日は、そんなクレイジーなお祭りシーズンの食べ物を紹介します。
1.Tippaleipä(ティッパレイパ)
クッキーの生地を細く絞り出したようなお菓子。tippaは「滴」という意味。フォークが刺さらないくらい硬いので、私はリンゴのようにかじりました。
私が今までに食べてきたtippaleipäはどれも食べているそばからぽろぽろと崩れていたので、そういうものなんだと思います。
ちなみに、ここはヘルシンキの南方に位置するcafe Ursula。映画『かもめ食堂』で小林聡美さんたちがテラスでバカンスを楽しむシーンがあります。
5月だけど今朝は雪が降ってて寒いので、室内に駆け込みました。
2.Munkki(ムンッキ)
カルダモンがたっぷり入ったふわっふわのドーナッツ。お砂糖がたっぷりまぶしてあります。Vappuじゃなくても通年でカフェやスーパーで手に入ります。コーヒーや紅茶によく合いますよ。おすすめです!
3.Sima(シマ)
わずかに炭酸を感じる甘い飲み物。友達が自家製のsimaを持ってきてくれました。甘いお菓子よりもポテトチップスなどのスナックとの相性が良さそうです。
私の袖元がやたらもこもこしていますが、これは祝日でも営業していたリサイクルショップ見つけたマリメッコのダウンジャケットです。
ゴールデンウィークのフィンランドは半袖とパーカーでは生きられないことを私は学んだのでした。
それにしても最近の日本、ハロウィンやイースターで盛り上がるなら、そろそろメーデーも(いろんな意味で)真似すればいいのにと思うのは私だけでしょうか。