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生成AI✕会話モデル✕電話対応実証


はじまり

きっかけは先日お会いした経営コンサルの方からとある業界の1日のキャンセル発生率と、そのキャンセル率の数%の改善が財務に及ぼす影響についてお聞きしたことでした。

その業界に限らずですが、キャンセルはあらゆる仕事で発生しますし、そのキャンセルによって売上が減少しているのですが、例えば予約受付や当日利用の応対が人間で行っている場合、処理能力に限界があるため、キャンセル率の改善には意識的な改革からオペレーションの改善まで中長期的に課題解決に取り組む必要があります。(まさに経営コンサルが介在する価値がそこにあります)

長くなりましたが、その話を聞いて、生成AIの音声会話技術がその改善に役立てないかというアイディアを思いついたので、早速会社で実証してみました。

具体的なユースケースとしては、居酒屋などの飲食店で、予約専用の特定の番号に電話をかけると、人間ではなくChat-GPTが受付の人間のようにやりとりして、電話応対するというものです。

人間では処理能力に限界があるため、電話しても「通話中」で予約できなかったり、キャンセルが発生しないようにケアしたり、キャンセルが発生した場合に他の予約を素早く入れて損失を回避するという対応に限界があります。

そこに特化した仕組みを構築できないかというのが今回の実証の目的です。

実証結果

デモをした結果としては、やり取りに関して「実用レベル」ではあるものの、利用したAPIのコストが高くて人間雇った方が安いという結果でした。(時給換算すると6000円で、相当な高給取りでした)

もしかしたらもっと安い実装方法があるのかもしれませんが、発見できなかったのでそういう方法があればぜひ教えてください。

今回のユースケースでは費用対効果が合わないという結果でしたが、今後、APIコストが下がれば人間を雇うよりも、安価で大量に電話対応する仕組みが実装できると考えられます。

まとめ

弊社は「地方の中小企業」をお客様とし、そのお客様の「人手不足の課題を解決する」ため、AIやロボティクスなどの新しい技術を活用して、生産性を向上する方法を日々模索しています。

すでにサービスリリースしている採用課題診断キット「FIT」も、従前労働集約的だったアセスメント業務を、独自の自動化スキームで1-2ヶ月かかる業務をわずか10分に圧縮することに成功しています。

採用課題診断キット「FIT」リリース

【導入事例】採用課題診断キット『FIT』の導入事例について

こういう技術(生成AI等)はすでにコモディティ化している一方で、これらを使って個々の仕事の現場にフィットさせ活用するにはまだ当分我々ユーザーサイドの学習に時間がかかると思っています。

となると、その仲介者として、弊社がフットワーク軽く、その中間部分のインターフェースとなり、地方の中小企業の持続的な成長に少しでも貢献できればと考えています。

そのためには、高度で分かりにくい技術について、いかに「0思考」で活用できるレベルにまで仕様をシンプルにするか、そして、利用による経済的なインパクトをどれだけ出せるか、ここに思考を全集中しなければと思っています。

次回予告

次回リリースするサービスは、採用課題診断キットの仕組みを応用して「カスタマーハラスメント診断」や「メンタルヘルスチェック」についてリリースしていこうと思います。

また、生成AI活用については、会社が持つノウハウやナレッジをAIに学習させて、その学習したGPTを社内の教育や、問い合わせ対応、あるいは社外の問い合わせや営業に活用できるようなユースケースを想定して、「独自の学習をさせる」「目的に合わせた合理的な応答ができる」「学習させたAIとのやりとりが楽」というコンセプトでインターフェースを開発することにしています。

「FIT」の宣伝

すでにリリースしている「FIT」は、PCR検査キットや、インフルエンザの検査キットのように、企業の「採用課題」を1回使い切り・システム導入不要・専門知識不要で使える簡単な調査キットです。

前述のとおり、圧倒的なコスト圧縮を実現しており、従来の人間が行うアセスメント(例えば、ES調査やエンゲージメントのサーベイなどを1ヶ月から2ヶ月かけて80万円とかで受注するようなコンサルティング会社のサービス)と比較すると、人間の工数がユーザーサイド以外ほぼかからないので圧倒的なコストで提供可能となっています。(詳細はお問い合わせください)

「FIT」は、直接提供するビジネスモデルではなく、PCR検査キットと同じように既存の人材採用のコンサルを行う会社や求人広告代理店などに対して本キットをつかってエンドユーザーである中小企業の課題診断をすることを推奨しています。

また、自治体等が中小企業支援の施策として弊社の検査キットを使う事例も生まれており、すでに来年度の事業執行のアイデアとして複数の企業からご相談もいただいています。

弊社は全リソースを商品・サービスの改良に傾けていますので、ぜひ「FITを使って顧客の課題を診断したい」とか、「FITを売りたい(代理店になりたい)」という会社や個人の方がいましたら、お問い合わせください。

採用課題診断キット「FIT」に関するお問い合わせフォーム
https://docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLSfDz4doC0xBpBqBK55Zf7K3f9ehS1zr0SMMCUGFiwo0KyyvFg/viewform

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