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新社会人は金を貯めてキャッシュレスの荒野をサヴァイブしろ

 よくきたな。おれは逆噴射エイク郎だ。おれは毎日すごい量のテキストを書いているが、だれにも読ませるつもりはない。しかし今月は、新たに社会へとカタパルト射出される若者たちをカモろうとスギ花粉じみたブルシット広告が大発生し、おれのアレルギーが止まらないため真実を書いて満足しておこうとゆう寸法だ。
 今回の記事では社会人になってからのキャッシュレスの扱い方と基本的な貯金の方法について書き残しておくが、おれの言葉に従ったからといって金が貯まるかは保証しないし人生爆勝ちもしない。「言われてみればチョーあたりまえ」なことしか書いていない。オトナ・イズ・自己責任・・・・・。選択肢のひとつとして読むことだ。

本noteでの独特な文体は逆噴射聡一郎先生をリスペクトした二次創作です。興味がありましたら原典をぜひご一読ください。
※本記事の文責および記述内容の責任はあくまで私AKLOにあり、逆噴射聡一郎氏の手になるものではありません。問い合わせや質問はご本家さまになさらないようお願いいたします。



考えなしにクレジット作るやつはこしぬけ

 世は大キャッシュレス時代。荒野をゆくおとこたちの胸には、保安官のバッジのごとくタッチ決済アプリが輝いている。だれもかれもがホルスターに一丁カードをしのばせており、ゆだんなく非接触の決済しゅだんを携えている時代だ。
 しかしおれは問いたい。おまえのそれは、おまえ自身に扱いきれるGUNなのかと・・・・。


 どこの何のサイトとは言わないが、平気でこうゆうことを書いて「キャッシュレスにできますよ!」などとクレジットカードを若人に勧めるタルサドゥームPRが世の中にはゴロゴロいる。おれはこの時点ですでに十回くらい広告アレルギーでくしゃみを・・・・ハーーーーックション!!!!!
 胡散臭すぎて鼻がムズムズしくしゃみが止まらないので手短に伝えるが、なんでもかんでも考えなしにクレジットカードを作るのはやめておけとゆうことだ。おまえはものごとを単純にしたいがためにどうかんがいても釣り合わない凄まじいリスクを取ろうとしておりこの時点で100個くらいまちがいを犯している。クレジットカードは、MEXICOの猛獣だ・・・・おそらくそれはおまえの身の丈に合わないどころか、いつか牙を剥きおまえを襲うことだろう・・・・。


クレジットは猛獣だ

 おまえがもし何か考えがあって、「自分の力でマネー管理していくし関係ないね」とあえてクレジットカードを持とうと考えるのなら止めはしない。固定費だけを運用する口座を作って支払いでポイ活する、というやつもいる。計画してそうゆう道をゆくしんのおとこなのだろう。しかし「なんかキャッシュレスとかしたい!クレジットは手軽なのでは?」くらいのあまっちょろい考えでクレジットカードを作るやつは社会に出て三年もしないうちにバッファローの群れに踏まれてしぬ。借金できるカードを気軽に作ってはいけない。これは覚えておいたほうがよい。

 クレジットカードは基本的に一括払いで使えば翌月銀行口座からの引き落としになる。この一括払いに関しては利息とかはつかない。だから「一括払いで払っておいて、来月には引き落とされるから口座のお金にはそのまま手を付けないでおこう・・・・」とゆうのがムダのない使い方になる。
 しかし、ここで気づくはずだ。おまえは来月の金に手を付けているとゆうことに。いまここにそんざいしない未来の金を前借りして使っている・・・・。来月にとても口座の金で払いきれない額を一括で使ってしまった場合、ドボンだ。さらに恐ろしいことに、この瞬間には引き落としがされていないので、来月引き落としで払うはずの金はまだ現ナマとして口座に残っている・・・・。これを下ろして使い込んでしまうやつもとても多い。
 といってもべつに、自制できるならなにもむずかしいことはない。使いすぎないようにしつつ、来月の引き落とし日まで口座のお金に手を付けないで温存していればよい。かんたんなことだ・・・・。だが、おまえはその忍耐をどれだけ続けられるだろうか?1年、3年、5年・・・・どこかで、「一括でかなり使っちゃったけど、ちょっとくらい口座のお金も、使っていいよね・・・・」と考える。ほころびが出る。必ずだ。いちど使えば生活に「返すべきカネを使ってしまう」という選択肢が入り込む。
 一括払いで利息がつかないからといっても、翌月口座引き落としとはまだ形のない金をカード会社から借りているようなものだとゆうことをまず知っておこう。

 さらには、クレジットには分割やリボ払いといったオプションがある。これに手を出せば結果は火を見るよりも明らかだ。「今月は一括であれだけ使ってて、えーっと分割であれの支払いが残ってるから、これくらい口座にとっておかないと」などと言っているうちにおまえの残高がFIREする・・・・。
 借金とか前借りとかゆうものをおまえたちはそうやって「ベルトコンベアの上で走れば太陽エネルギ0が発電されて暗子ちゃんが許してくれる」とか軽率にかんがえているかもしれないがそれは完全にまちがいだとゆっておこう。現実のカネの貸し借りはそんなに甘いものではないしあとでまとめて帳尻を合わせればいいやと適当にやっていると痛い目に遭う。
 破産しないようにカネを借りたり前借りするにはつねに「いくら使ってよくていくら残しておくべきか」とカネの出納を気にしておく必要が出てくる。気が重い作業だ。ただでさえ給料日前になればスッカラカンで憂鬱なのに、それに加えて借金のやりくりの計算で日々頭を悩ますことほど虚しいことはない。毎日こまかくクレジット利用額の計算を続けるうちにおまえのずのうUNIXは狂を発し「なんかデカいピザのモンスターがレーザーでおれんちを壊すに違いない」とか言い出して隣のタワーに殴り込みをかけるようになることが完全にしょうめいされている。金勘定の奴隷になるな。おまえが強靭な精神力ですべての財務状況を管理していけるならそれは勝手にすればいいが、「そもそも借金できないようにする」とゆう手段でそうゆう悩みからフリーになっておくのも生き抜く方法のひとつだ。前借りをしなければ返す悩みもない。


キャッシュレスにしたいだけならデビットカードを作れ

 とはいっても常に現ナマを持ち歩いてどうにかする生活も不便だ。わざわざATMに寄ってあれこれするという時間もないだろう・・・・。タイム・イズ・マネー。であれば、おれはデビットカードを作ることを勧める。

 デビットカードとは、口座にあるお金を使った瞬間に引き落とすカードだ。いまおまえが口座に持っているカネのぶんしか使えない。たとえばおまえが酒場で浴びるほどコロナビールを飲んだくれてハングオーバーし、サム・グエヴェンといっしょに全裸で赤のラグナルを歌いながらスカイリムを徘徊してカードを使いまくりカネをブッ飛ばしたとしても口座の中身がなくなるだけで借金には手をつけなくて済むとゆう構図だ。デビットカードで気軽に使える口座を生活用の口座としておき、いざというときのお金をあまり使わない別の銀行口座に分けておけばさらに安心できる。
 お金が目に見えないとゆうキャッシュレスの危なさはあるので気をつけるべきだが、いま形のあるおまえの持っているカネからすぐに引き落としされるため、まあクレジットよりはいくらかマシだと言える。

 使い方自体はクレジットとほとんど変わらない。Visaとかのシステムがそのまま使われているので、デビットカードに書かれている決済会社のマークがあるお店でなら普通に支払いで使えるはずだ(デビットにVisaと書かれていればVisaのマークがあるお店で「クレジットで払います」と言って出せば使える)。アマゾンの支払いにも使えるし、当然PayPayとかSuicaとかのチャージにもクレジットとして使うことが出来る。

 欠点としては、ポイント還元率が低いこと使えるお店にたまに相性があることが挙げられる。
 後者については、一部のサイトで決済として使おうとすると弾かれたりすることがある。そういったさいにはバンドルカードなどのプリペイドカードを間にはさむと解決したりするので、ちょっと一工夫すればさほど気にならない。たとえばおれはSteamでゲームを買ったりDLsiteで同人誌を買ったりするときに相性が悪かったが、この方法で解決している。

 おれは銀行のまわしものではないので「どこの銀行が良い」とかそういうことは言わないが、地銀を含むたいていの銀行でデビットカードを作れるようになっているはずだ。
 最近ではATMでカネを下ろすときに使うキャッシュカードそのものにデビットの機能がついているとか、タッチ決済が使えるようになっていることがある。そのへんをよく調べて便利そうなのにするといいだろう。いまの銀行のデビットが使いづらそうならいっそ新しくネットバンキングで口座を作ってしまうのもいいかもしれない。そこらへんは自分で調べて好きにしろ。おまえの社会人としての初仕事とも言えるだろう・・・・。

 どうしても作りたいなら、クレジットはあとからでも作れる。とりあえず便利に使いたいだけなら、おれはこのとおり「デビットカードにしておけ」と言っておく・・・・


おすすめの初任給の使い方

 おれがひとつ、おすすめの初任給の使い方を伝授してやろう。といっても大きな買い物ではない。せいぜい銀行手数料の数百円しかかからない使い方だ。
 まずは給料日にありったけカネを下ろすといい、そしたらそれを大事に家まで持って帰れ。戸締まりを厳重にしろ。そして・・・・



「銀と金」©福本伸行


カネを抱いて寝ろ。


 これがおすすめの使い方だ。次の日には預けてしまっていいし、毎度毎度こんなことはしなくていい。なんでもよい。ただ、人生で早いうちに一回は自分で稼いだ現ナマをその手で掴み、その重みを感じたほうがいいだろう。

 べつに「カネのありがたみを知れ」とか言いたいわけではない。おれは面倒見のいい早瀬ユウカちゃんとかではないのでおまえの利用明細がすごいことになっていても関知しない。そもそもカネそのものにありがたみなど無い。おまえが正当に働いたその対価として当たり前にカネを受け取っているわけであって、それをありがたく感じる必要など無い。だが、カネの形と重みは知っておいた方がいい・・・・と言っておこう。
 おまえは自分で稼いだカネを握って布団で丸まっているうちに、「窓を割って強盗が入ってくるんじゃないか」「下ろしたところを見られていたんじゃ」という疑念が湧き起こり、ヒリつくような緊張を覚える。そこはいつ撃つか、撃たれるかの経済的MEXICOであり・・・・そして数分後には「いやいやここに金があることは自分しか知らないし・・・・」と冷静になり、眠りに落ちることだろう。
 いや、もっと言えばATMから出した金をギュッと掴んだその瞬間・・・ヒヤリと肝が冷えきった0.1秒・・・・そのあまりの恐怖に、そのまま預けてしまうこともあるだろう・・・・・。


 それでいい。それで十分だ。しかしその一瞬の緊張感は覚えておいた方がいい。それは真理だからだ。
 はっきりと言っておくがこの世のありとあらゆるヤツはおまえの金をタダで手に入れたいと思っている。注意深く使え。単におまえんちの窓を叩き割って侵入すると警察に捕まるから入ってこないだけなのであって、家のドアから出た瞬間に法律の範囲内でなんとかしておまえのカネをかすめ取ろうとしてくる。
 カネは稼ぐとなると一ヶ月ものあいだあほな上司に意味のないメールをおくったり部署間のパワーバランスに気を使ったりあぶない機械を操作して冷や汗をかいたりずっと孤独に運転席に座ってがんばったり寝不足でぼんやりしながらコピー機の前でコピーコピーコピーしたりしなければならないのに、全人類がおまえの財布をつけ狙ってくるし簡単にうしなう。それを忘れるな。


カネの重みと形を忘れるな

 1947年、ブルーナーとグッドマンという心理学者がコインを使った実験を行った。操作すると照らし出した円の大きさを変えられるプロジェクター装置を使って、子どもたちに硬貨の大きさを再現させた。結果は、すべての子どもが実際より大きく表現し、とくに裕福でない子はより大きく表現したという。
 たまにそのへんで聞く「お札の大きさを絵で正確に描けるか」とゆうゲームの元ネタの実験だ。この子達は、カネの重みをやや慎重すぎるくらいに理解していると言える。子どもの世界での25セントや50セントは巨大な額だ。だからデカい。


 これはまったく逆のことも言える。金の大きさのイメージが小さくなったり想像できなくなるときは「小さな額」だと思ってしまう。金の重さと形を忘れて軽視すると使いすぎるということだ。
 パチンコ玉、メダル、馬券・・・・。たいていの浪費には金の重さと形を忘れさせるための「置き換え」がある。銀の玉だから、ホンモノの硬貨じゃないから、券の形になるから忘れてしまう。


「ジャンケットバンク」©田中一行


 もっと卑近な例を出すなら、課金石になるから金の価値を忘れてしまう・・・・。もしスマホゲーのコンテニューで150円とか書いてあったら「おにぎりひとつ買えるな・・・・」と冷静さを取り戻すだろうし、10連ガチャ4000円と表示されていれば家賃食費水道費電気代と突き合わせてそろばんを弾くだろう。
 しかもたいてい課金石というのは変な個数で売られており100個で1000円とかの現金換算しやすいキリの数では売っていない。無料石とゴチャゴチャになって「自分が全体でいくつ石を持っているか」のどんぶり勘定になりやすい・・・・。

 もちろんそれはキャッシュレスの残高にも言えることだ。
 使うな、浪費するな、ガチャを回すなと言っているわけではない・・・・。だが自分の持っている実弾の重みというのは、手の上でたまに転がして知っておくべきだろう。

 狙いすませっ・・・・!撃つべきときに撃つ・・・張るべきときに張れっ・・・・!


「銀と金」©福本伸行



自分自身がしらない秘密口座を作れ

 おれはここまでで「いまそんざいしないカネに手をつけるな」「カネの形を忘れるとムダ遣いする」と忠告してきた。
 だが、これを逆に考えてみてはどうか?「じっさいにそんざいするカネを、形がないと認識して手を付けない」・・・・じつはこれが、簡単で手がたい貯金の第一歩だ。

 カネを「使おう」と意識するまえになくしておく・・・・しかしなくなっているのではなく、移してあるだけ・・・するとおまえは「そもそもないものだ」と思ってカネに手を付けずにすむ。持っているカネで飲んだり食ったり毎日ドリトスパーティーしてめいっぱい使っているはずなのに、なぜかカネが貯まる・・・・。
 おまえ自身の意識にのぼらない秘密口座を作ればそれが可能になる。


「ゴルゴ13」©さいとう・たかを

 といっても凄腕のあんさつ者になってスイスにチョースゴイ口座とかを作ったりする必要はない。ゆうちょとか銀行の窓口に行ってなんかおっさんとかお姉さんとかに「定額貯金とか自動積立貯金の口座作りたいんですけど・・・・」「毎月自動の引き落としでで貯金できるやつはないですか」と相談するとくわしくおしえてくれる。銀行はおまえの預けたカネを借りて元手にして投資とかして得をするので、貯金に対してひじょうにフレンドリーだ。ローンに関してはまったくゆだんならないが、ただ金を預けるだけならかなり信用できるやつだと言える。


定額貯金とか積み立て貯金は定期貯金とはちょっと違う

 銀行にカネを預けて貯金する、といったとき「定期貯金」がなんとなく頭に浮かぶやつもいるだろう。それも悪くない。しかし今回おれが話しているものとはすこし違う。

 おまえが想像した定期貯金というやつは「きまった期間おかねをここから動かさずに預けてもらうので、普通の貯金よりチョットだけ金利で有利にします」とゆう仕組みの商品だ。最初に決めた額のお金を預けてもらえるので、銀行的には出たり入ったり予測のつかない忙しいカネではなく、落ち着いて投資に流用できる資産が手に入るのでメリットがある。だから満期まで預けておくとふつうの口座よりちょっと金利でオマケしてもらえるとゆう構図だ。

 定額貯金・自動積み立て貯金はこれとちょっと似ているが、「毎月引き落としで自動で預け入れされる」というところが違う。
 こまかいところは銀行ごとに違うのでちゃんと訊いてきたほうがよいが、毎月決まった日に決めた額を引き落とし、それを定期貯金に入れといてくれるとゆうシステッムとなる。定期に入るのでふつうの生活口座とは違うところに移してあり、おまえがうっかりゼロ円になるまで口座のカネを使い込んでもそのカネは無事だ。月々2万円預けます、と契約しておけばおまえがいちいち意識しなくても銀行が毎月2万円ずつ勝手に貯金しといてくれるとゆうことになる。だから、次の給料日までにあればあるだけ使ってしまい「宵越しのカネは、もたねえぜ・・・・」とだいぶWILDな金銭感覚を形成してしまった江戸っ子でも、ほんのすこしくらいはなんとかできる懐刀を持てる・・・・とゆう寸法だ。
 しかも定期に入れてあるのでちょっと下ろすのがメンドクサイ、とゆうのがミソだ。どのくらいメンドクサイかはその銀行によって違うが、「本当に解約してもいいですか?」とは必ず確認を取ってくる。下ろすのがメンドクサイお金を頻繁に下ろそうと思うとちょっとダルい。この「使うのがちょっとダルい」のハードルを設けておくとカネが貯まるのでよく覚えておくとよいだろう。

 下ろすのがちょっとダルいとはいえ、病気が見つかって入院したとかおまえの車に思いっきり無免許運転のあほが突っ込んできてエンジンがオシャカになったとかゆう生きるか死ぬかのこの世のMEXICOに出くわしたときは、アドレナリンがドバドバ出ておりそんなこと気にならないはずだ。気軽に使おうとするとかったるいが、ほんとうに困ったときはなんとか下ろせるカネがある・・・・そうゆう保険をゆだんなくかけておけ。


何をするにもまとまったカネは作っておけ

 日本社会というエコノミック・サバンナで生きていくなら、とりあえず貯金を始めておけ。

 貯金というとそうやってすぐ「投資こそが資産形成のベスト」「貯金は物価が高くなるについて相対的に減るので死に金」「意識を高く持たないとナントカカントカ」とうらなり野郎とかあほの情報商材屋がむらがってくるが、そうゆうやつらの言うことを新社会人のおまえがきく必要はない。おまえはそもそも一世一代の大博打をして増やそうにもタネ銭を持っていない。


「ハイパーインフレーション」©住吉九

 どう考えてもカネがない新社会人のおまえのもとに胡散臭い人間が集まってくるのがなぜか、わかるか?借金をさせたいからだ。借金をさせて自分に使わせてあとはポイ捨てしたいからだ。誰も信じるな。おれのことも信じるな。この世のすべてがおまえのカネを狙っている。どうやるのが自分にとってベストかは、自分で勉強するか信用できそうな親友とか保護者に相談して決めろ。

 投資の真髄はすばやく動くことなので、もしおまえがNISAとかiDecoをはじめてみようと考えているならそれもいいだろうが、元本割れのリスクが存在する博打の一種ではあるのでそこはすこし考慮したほうがよい。焦るな。焦って生き急ぐやつはアフターライフのカクテルレシピくらいにしかなれない。まずは安全ネットを自分で張っておけ。真の男であり全身がサイバーパンクでできているキアヌ・リーブスですらも、マルファンクションに備えて背中にバックアップGUNを差している。
 投資をするならまずは生活資金のほかに綺麗さっぱりなくなってもいいカネを作っておくことだ。金を貯めて何回か失敗できる余地を確保しろ。この程度の忍耐ができないヌルい覚悟や判断力の青クサいやつがいきなり勇気と無鉄砲を勘違いして投資の世界に手を出してもPROのトレーダーに眉間を撃たれてしぬ・・・FLAT LINEだ・・・・。ゆだんのない真の男となれ。


 べつにいたずらに不安を煽ろうとは思わないが、一例として、なにか大きめの病気が見つかって一週間病院に検査入院するだけでも三割負担で10数万円はかかる。手術があれば追加で費用がドンだ。カネを増やすとかデカい買い物をする前に、まずは死なないためにそれくらいの貯金を目指せ。よくSNSで推しのグッズを爆買いしたりガチャで爆死しているオタクも、破天荒ではあるが実はだいたい「手を付けない金」をそれなりに確保して遊んでいる。貯蓄のない新社会人のおまえには人間爆弾芸をやれる残機がまだないし、ボルガ博士ごっこするのは見合わせておくのが賢明だ。

 労働はクソであり社会もクソだ。おれはPROなので予言しておくが、おまえたちは確実に慣れない仕事の疲れで一回くらいはなんか不眠とか心の悩みを抱えたり病気になったりする。生き抜くためにはそうゆうおまえの人生を邪魔する下生えを刈り取り道を切りひらく真のマチェーテが必要であり、マチェーテとはカネだ。そしてマチェーテをいっぱい持っていてほかにもデいンアックスとかメッサーとかをポイポイ投げたりCキー押して叫んでいるとより強い。すこしずつ貯めろ。
 そんな強い男ですらも地に膝を付き屈することがある・・・・社会に安全地帯は存在しない・・・・MEXICOだ。だがそれが真理だ。バーバ・ヤガーも一度はなんかあほのマフィアのドラ息子に車を盗まれたり形見のイヌを殺されている。R・E・A・Lでもそうだ。だがキアヌはGUNをそなえて仕舞っておいたので、もう一度誇りのために立ち上がりみごと復讐をはたした。おまえはどうだ?

 年齢や経験はさまざまだろうが、新社会人となりその足でメキシコへと踏み出している。きびしい荒野だが、若いおまえの人生はこのさきいくらでも道を選べる。転職をするしない、結婚をするしない、ぜんぶ自由だ。どのような道でも歩いていけるよう、備えを作ってタフになれ。おれから言えることは、以上だ。

(逆噴射エイク郎)



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