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好きなことをやりなさい、ただしワガママは言わないこと

今日は浜松への日帰り出張で地味に堪えました。ただ、静岡で有名な
「さわやか」にランチに行けて良かったです。げんこつハンバーグがなかなか美味しい。店員さんに聞いたところ、静岡県のみのチェーン展開で、なんと31店舗も。店舗のエリア名を入れたらGoogleの予測で"さわやか"と続くほど。ニッチでしっかり成功している会社として、とても参考になるところがありました(お店の内装からターゲットが小学生であることも明らか)。

前段が長くなりましたが表題の件、今の若手と向き合っているトレーナー、メンター、ミドルの方々には刺さる言葉かもしれません。何を隠そう私も若手の部下と向き合っておりまして、以下の最所あさみさんの記事を読んで、あらためて思ったのでそのことについて書きます。

「好きなことをやる」という劇薬
https://note.mu/qzqrnl/n/nb4bbe62fc236

ここの記事でとても私も共感したことは「好きなこと」「やりたいこと」の中には粒度があり、大抵「やりたくないこと」とセットであるということです。「好きなことをやるとき、人は力を出せる」というのは事実であるが、「好きなことだけでは仕事を回せない」という真実があり、つまるところ「自分の好きなことだけをやるというのはただのワガママである」ということであると私は考えます。だからこそ仕事を理解していない若手には「好きなことをやって生きる」という言葉は誤解を招く可能性が高い劇薬であるということです。

とはいえ、やりたいことのある若手に「目の前の仕事が将来の自分の夢につながる意義のある仕事だからやれ」だったり、「とにかく皿を磨け!さすれば見えてくる」的なアプローチは若手の心を離す危険性が高いです(ちなみに私が半年見た新卒が別部署に行って半年後に辞めた時に、「目の前の仕事に意義を見出させること」を教えなかったから辞めたのでは?と言われたことがあるので、一般的なのかもしれません)。

多くの若手は仕事の中で私たちの代より、理想を追求する傾向にあり、またその理想は漠然とし、かつ現実と乖離しているケースが多々あります。ポイントは「漠然としていること」、そして「現実と乖離していること」です。そのままにすると腐ること、そして退職すること必至です。

昔、一橋大学の楠木健教授のキャリア論を聞いたときに、今の若手教育に使えると思った話がありました。それは目の前の仕事を「好き」と「嫌い」にカテゴライズし、いかに「好き」な仕事の時間を増やしていくかがキャリア形成上重要かという話です。私が解釈するに、「好き」な仕事の時間を増やすためにも、「嫌い」だと認識した仕事はいかに早くやっつけるかを考えるようになり、生産性が上がるという素敵なサイクルが生まれたりします。そして何より大切なのは、「漠然としたやりたいこと」がより具体化され、さらには現実に沿った理想を追求できるようになるということです。そうなると若手にとって、「明確かつ好きな仕事」が増えていきます。

これだけでは若手の成長のサイクルが回るかというと足りないので、どこにモチベーションがあるのか、どういう夢を持っているのかを一緒に過去を振り返り、明確化していくというキャリアプラン形成の打ち手も必要だと私は思います。

「おいおい、そこまでケアするんかい。。。就活生か。。。」

というご意見もあるかと思われますが、社会に出たからこそリアルなキャリアプランが初めてできると思いますし、私の経験上はまさに「急がば回れ」なケースで、後程とても効いてくる施策だと信じています(もちろん、個人で考えられる優秀な若手もいますが、意外と少数派だと思われます)

今、所属している会社の組織改革をしている中では、メンバーがイキイキと働けない理由は正直マネジメントレイヤーの責任も往々にしてあると感じています。マネジメントレイヤーが会社組織としての動きづらい、できない理由を取り除いた上で

好きなことをしなさい、ただワガママを言わないこと

と言うことが、今の若手に対する接し方として、一つの解なのではないかと思っています。

akky

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