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小さなかわいい人と一緒に暮らしている

昨晩娘が熱っぽく、測ってみると38.5℃。本人はいたって元気で食欲もあるが、鼻水がすごい。麻黄湯を飲んで寝かせたところ、今朝にはすっかり熱が引いていた。鼻水はまだ出る。念のため、幼稚園はお休みにすることにした。

私が洗い物や洗濯をしている間に、娘は何か黙々と作業。数分後、「みて!はなびだよ!」と言いながら大量にちぎった色とりどりの折り紙を部屋中にぶちまけた。綺麗だった。

月一のものでお腹がだいぶ痛かったので、ちょっとソファで休憩するねと声をかけると、わたしもーと娘。まず娘が最近お気に入りのアニメ『Super Monsters』、そして次に私の『きのう何食べた?』と、順番にテレビを見る。順番に、という事をやっと理解し行動にうつせるようになってきたが、まだまだ1番最初に、は譲れない。

バナナケーキを一緒に焼く。きび砂糖がなかなか上手に溶けなくて、焼き上がりの表面にざらっと浮き出てきてしまう。まだまだ改善の余地あり。

退院後、だいぶ体力が落ちているなと感じていたので、気分転換に午後は目の前の公園に行くことに。すると娘は超張り切って、キャンプ用の子供椅子やら絵本やら塗り絵セットやら、普段は公園に持って行かないものをあれこれと用意していた。挙句、ぬいぐるみを2、3体連れて行きたいというので、そこはご勘弁を、と説得。渋々の了承。

午後2時半の公園はまだまだ日差しが強く暑かったが、木陰に入るとそよそよと風が気持ちいい。ピクニックエリアと呼ばれる場所で、椅子を広げ、焼いたバナナケーキととうもろこしでおやつ。

持参した『ノラネコぐんだん アイスのくに』を2回読んだ後、娘は塗り絵、わたしはKindleで読書。

娘と2人並んで座り、それぞれ別々のことを楽しむ。とても、とても幸せなことだとしみじみ感じ入った。そうそう、これがしたかったんだよ。

子どもを産んだからこそもう一度体験できる、子ども特有の遊びを一緒になってする、それは何にも代えがたく尊く、幸せな時間だ。ということは重々分かっている。けれど、誤解を恐れずに言うならば、わたしは子どもと一緒に遊ぶことに大きな苦手意識がある。絵を描いたり、折り紙を折ったりなどはまだ良いが、お人形あそびやお医者さんごっこなど、ごっこ遊びがとにかく辛い。

1人っ子でもあるし、いま置かれている環境のこともあるだろうが、3歳前後〜4歳半の現在まで、とにかく「かーちゃんいっしょにあそぼ〜!」コールが家にいる間とめどなく鳴り続ける事が苦しかった。

けれど最近、なんとなく娘の変化を感じる。同じ空間で私が違うことをしていても、娘は安心して自分の楽しいことをしている。そんな時間が徐々に増えてきた。それがとてつもなく幸せだ。自分のやりたい事が出来る、ということ以前に、小さなかわいい人と一緒に暮らしている。その事実が純粋に嬉しい。一緒に暮らしている。ただそれだけがこんなにも幸せ。

そんな幸せを噛み締めたあと、夜ごはんのカレーの具に嫌いな野菜を入れられた!と怒る娘にわたしも若干キレ気味になり。あぁ、これも暮らしだな。

今夜も大河ドラマ『光る君へ』と、夜ドラ『作りたい女と、食べたい女』を観て、ホクホクした気持ちになったところで寝た。

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