見出し画像

ムスメのキモチ。

ご無沙汰しています。
書きたいことはたくさんあるのですが
新生活、バタバタしてなかなか筆が進まず…

また少しずつ、書いていこうと思います。

今回は昨夜のムスメのことを。

昨夜ベッドに入ってしばらくしてから
「ママ」
「私の耳はどうしたら大きくなるの?」

『胸の中に隠れているから、
 ここをちょんと小さく切って取り出してあげて
 ここにくっつけるんだよ』
(札幌医大の四ツ柳先生がムスメに言っていたこと)

「…」
「…」
「切ると痛い、切るの怖い、痛いの嫌だ」
「みんなと一緒の耳がいい」
「年長組になっても、小学生になっても
 大人になっても、私の耳は、
 ずっとずっと大きくならないの?」


眠る前に、疲れて眠くて、
少し不安定になったのだと思います。
後半は泣き声になっていました。

ムスメには出来るだけ、小さなお耳のことを
前向きに、前向きには伝えてきたつもりでしたが。

ああ、そうだよなぁ。
大人だって手術は怖い。
子どもが怖くないわけがない。
ムスメは今年年長。
「みんなと一緒」が落ち着く年齢だろう。
周りの子との違いに不安にならないわけがない。

溢れてきたたくさんのムスメのキモチに
私は…

ムスメをぎゅーっと抱きしめながら

「ママはこの小さなお耳が大好きだよ」
「お耳を取り出すときとくっつけるときはムスメはお薬で眠っているから痛くないよ」
「ずっとそばにいて、手を繋いでいるよ」
「入院中は美味しいものたくさん食べようねぇ」

こんな言葉しか出ず。
私も涙が出てきて。

「ちゃんとしたお耳で産んであげられなくて
 ごめんね」

久々に心が重く。。。

一方、ムスメはキモチがまた切り替わったのか
『美味しいもの食べよう』に食いついていて

「ソフトクリームとかお菓子とか?」
「やったぁ、特別だね」
「(胸の手術したところに)
 マイメロちゃんのシールを貼ってもらおう」
↑予防接種の後、腕に貼ってもらうシールかな…

と、少し明るく言って。

私の手をぎゅーっと握りながら
保育園での出来事を独り言のように呟きつつ
気づけば眠っていました。

ムスメのぷにぷにとした、小さなお耳。
私の、大好きなお耳。
手術をして、「みんなと同じお耳」になれば。
このお耳は無くなっちゃうんだなぁ。
そんなことを思いながら、私も気がつけば。

ムスメのキモチ。
全部わからなくても。
寄り添って、包んで、考えて。
あなたと一緒に進もうね。

母にできることの、なんと少ないことか。

この記事が参加している募集

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?