見出し画像

楽しいファイナンス~WACCとROE

WACCとROEの算出方法について記載します。
1.限界効用逓減の法則
限界効用逓減とは、最初はリターンを大きく感じるが、2回目は最初よりもリターンをより小さく感じること。
無差別曲線とは効用が同等に得られるポイントを結んだ曲線。
リスクの測定は分散と標準偏差のバラツキで語る
1丁目は単品投資の個別株式のリターンは期待収益率、リターンは標準偏差

2.ポートフォリオ投資
リターンのバラツキが2つ以上の資産を組み合わせるとリターンのバラツキが小さくなる効果が分散効果。
2つ以上の相関係数がプラス1であれば全く同じ動きをするが、それ以外であればリターンのバラツキが小さくなる。
投資家は標準偏差が一定とした場合、期待収益率の高い効率的フロンティアの曲線上のポイントを選択する。
債権無リスクと組み合わせる場合、資本市場線と効率的フロンティアの接点を選択する。
2丁目は2銘柄のポートフォリオ投資のリターンは期待収益率の加重平均値、リスクは標準偏差の加重平均値以下
3丁目は3銘柄以上のポートフォリオ投資ではすべての投資家は効率的フロンティア上に位置する
4丁目は無リスク証券を含むポートフォリオ投資ではすべての投資家は資本市場線上にい位置する

3.資本資産価格モデル(CAPM)
ポートフォリオ投資では固有のリスクはポートフォリオのなかで相殺されるため市場リスクへの関心を考慮する
市場リスクに対して敏感な銘柄であるかは個別証券のリスク指標、感応度としてβ値がある
株式の期待収益率ROEは下記算出となる。(シングルファクターモデル)
ROE= rf(リスクフリーレート) + 個別株式のβ × (rm(マーケットリスクプレミアム) - rf)
企業・事業価値で表すと下記算出となる。
Σ(FCF/(1+WACC))
FCF=営業利益(1-税率)+減価償却費 – 投資 – ΔWC
WACC=D/D+E × (1-税率)× ROD + E/D+E × ROE(CAPM)
5丁目はポートフォリオ投資の個別株式のリターンはCAPMの期待収益率、リスクはβ値