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「賞与」か「401K」か?社長が悩んだときに考えるべき5つのこと。

こんにちは。今日もお疲れ様です。今日は雨ですね…仕事終わりが夜中になりそうな感じでモヤっとしておりますが、皆様いかがお過ごしでしょうか?
さて、今週は日本の選挙がありました。中身は「想定内」だったのか日経225は上昇。
そして、米国市場は10月末はマグニフィセント・セブンの決算、来週はFOMCと、投資家は指標を追いかけるので大忙しですね。

さて、本日はある社長の話をしたいと思います。
以前に私が9月に選択制確定拠出年金(401K)の話をしたことがありました。当時「これやりたいんだよなぁ」と言ってくれていたのですが、しばらく連絡がなかったところ、つい先日「やっぱり401Kを導入したいんだよね。1回うちの会社でそのセミナーやってくれる?」というお話をいただきました。
私は「もちろんです。でも皆さん興味ありますかね?」というと、
社長が、
「というより、特に若い子はやんなきゃだめだと思うんだ。」
毎回、決算のとき仕方なく?賞与を払ってしまっているけれども、結局社会保険料と所得税を取られて、手取りは減っちゃうんだよね。だったら確定拠出年金で掛け金は会社が出してあげて、みんなそれぞれ運用していく方が、よっぽど将来のためになるんじゃないかな

ということで、実際どういう違いがあるのか?賞与か401Kかを選択するときの考え方をまとめてみました。

「賞与」を選ぶ5つの理由。

1. 即時的なモチベーションの向上

  • 賞与は業績や貢献度に応じて支払われるため、社員にとって即座に「自分が評価された」という実感につながります。短期的に努力を報いることで、社員の士気を高め、今後のさらなるパフォーマンス向上が期待できます。

2. パフォーマンスを強化するインセンティブ

  • 賞与が支給されると、次回の賞与に向けての目標が明確になります。これは、個人やチームの目標を達成するための強力なインセンティブとして機能し、結果的に業績を向上させることに貢献します。

3. 社員の財務ニーズへの柔軟な対応

  • 賞与は即時に受け取れるため、社員が住宅購入や教育資金、旅行などの計画に柔軟に使うことができ、社員のライフスタイルやニーズに対応したメリットを提供できます。社員の短期的な資金ニーズに応えやすいのも賞与の利点です。

4. 業績に応じた支給の柔軟性

  • 会社の業績に応じて賞与額を調整できるため、企業としても柔軟な資金運用が可能です。特に、成長中の企業や景気の影響を受けやすい業界においては、経営状況に応じて報酬を調整するための現実的な選択肢となります。

5. 税制上のメリット

  • 日本の税制では、賞与にかかる税率は通常の給与よりも低く設定されている場合があるため、社員にとっても税負担が軽減されるメリットがあります。社員が税制上の恩恵を受けつつ、実質的な受け取り金額を増やすことができます。

つまり、賞与は社員のモチベーションを短期的に高め、会社の成果に直接的に結びつける重要な手段だと考えられますね。

「401K」を選ぶ5つの理由。

1. 社員の将来への投資

  • 401Kは、社員の退職後の生活資金を支える重要な資産形成の手段です。会社が401Kの拠出をサポートすることで、社員が長期的に安心して働ける環境を提供でき、将来への備えとして大きな信頼を得られます。短期的な賞与よりも「一生続く安定」を社員へ提供できると考えています。

2. 長期的な社員の定着率向上

  • 401Kは将来の資産形成を支援するため、社員の長期的な満足度や定着率を高める効果があります。将来へのメリットが多いと感じる社員ほど、会社にとどまって業績貢献しようとする意識が高まり、企業側にとっても重要な人材が長く貢献する可能性が増します。

3. 税制上のメリット

  • 401Kの拠出額は税制上の控除があるため、企業は掛金は損金、また社員の課税所得も軽減されるメリットがあります。これにより、企業と社員双方にとって負担を抑えつつ、効率的に報酬を提供する手段になります。

4. 健康な財務習慣の育成

  • 社員が401Kを通じて投資や資産形成についての意識を高めることができ、会社としてもその啓発活動を支援することで、社員が健全な財務習慣を身につけるサポートを行えます。結果的に社員の生活の安定度が向上し、働きやすい職場環境にもつながります。

5. 企業イメージの向上

  • 社員の将来を考えた福利厚生を充実させることで、企業の社会的責任(CSR)の一環としても高い評価を得られます。401Kの導入は、社員を大切にする企業姿勢として対外的なアピールになり、優秀な人材の採用や顧客からの信頼にもつながります。

つまり、401Kは、社員の長期的な生活の質向上に貢献し、企業全体の成長にもつなげることができると考えられます。

ズバリ!「短期」目線か「長期」目線か?ですね!

両方支給できれば一番ですが、私見では賞与資金の一部を会社が掛け金にまわしてあげるというのがスマートだと思います。401Kの掛金は現状では、月額最大5.5万円が上限なので、賞与を30万円支払うなら、そのうちの5.5万円
を401Kに回すことで、所得税や社保料もいくらか減らせます。

70%の日本人は投資をしません。ですから、おそらく賞与は日本円で貯金ということになろうかと思います。それは将来にわたって続くインフレ(物価上昇)には勝てません。
少しでも金融や経済を理解し、少しでも自分のお金の資産を守ることに目覚めてほしいです。
11月にこの会社さんでこのあたりのセミナーをさせていただけるので、401Kの世界に巻き込みたいと思います。

わからない人は、まずはiDeCoやNISA、401Kをはじめてみる。
数年経つと資産が増えていることを実感できるかもしれません。


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