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なぜ働いても幸せになれないのか?組織と個人の永遠の対立


なぜ俺たちは一生懸命に働いても幸せになれないのか?心が満たされないのか?

明確な理由がある。
組織と個人の関係性、つまり「企業」と「労働者」という立場の構造によって、俺たちがいくら働いて幸せになれないようにできている。


本日はその理由について解説したい。



企業が求めてること



まず会社が求めるていることと、個人が求めていることが根本的に対立するようにできている。


資本主義社会において企業が求めていることは質の良い商品を均一に大量生産することだ。それも短時間で効率よく。これら品質の担保された商品を大量生産するための大前提になるのが"再現性"である。誰がどうやっても再現できるからこそ商品として市場に出すことができる。資本主義社会において再現性のないものは商品としてお金に変えることができない。


企業は"再現性"を前提にしたいにも関わらず、しばしば再現性を担保できない場合がある。それは「属人的」になったときだ。

・その人だからできた仕事
・その人だからできた商品
・その人だからできたサービス
・その人だから売ることができた


属人的になった途端に、再現性を失ってしまうのである。



つまり企業が再現性を担保するうえで必要なことは「属人性の排除」であり、特定の業務を従業員に依存したくないのである。なぜならその従業員が辞める、病気で倒れるなどして働けなくなった途端に仕事が回らなくなるからだ。





カレー屋さんを全国展開したい場合を考える。1店舗だけ腕の良いシェフが在籍し、その店舗だけやたらと美味しいなんていう状態を企業は認めることができない。なぜなら言うまでもなく商品にばらつきがある状態は商売として成立しないからだ。



資本主義において売り上げを上げるためには、商品を誰でも再現可能な状態で大量に生産できる状態が望ましいのである。




カレー屋さんで言うならば、再現可能なレシピがありシェフに依存しない構造。シェフが死のうが辞めようが、バイトが店を回し今日も同じ味の商品を提供できる状態が企業としての理想なのである。




逆に、属人的になってしまうとビジネスの実権を従業員に握られているようなものだ。「この人に辞められたら困る」「この人が辞めたら売り上げが回らない」このような状態は従業員に企業としての命綱を握られているようなものであり、企業が最も避けたいことなのだ。




そのため企業は業務の効率化、標準化を図り特定の個人に依存しない仕組みづくりを理想としている。つまり「あなたがいたから良かった!」という状態を排除したいのである。


個人が求めていること




一方で、働く人間は違う想いを抱えている。 「自分にしかできないこと」を見つけたい。 「かけがえのない存在」として認められたい。




仕事において

「君がいて助かった」
「君がいないと困る」
「君じゃなきゃできない仕事だ」



こんな言葉を言われたら嬉しいだろう。自分という存在が認められ、
誰にもとって代えられない特別な存在として自分の存在を肯定することができるからだ。「自分という唯一無二の存在を認められたい」人間として誰もが持っている根本的な欲求である。




逆に働いていて病むパターンからも決まっている。
それは「誰にでもできる仕事」を任されているときである。工場の単純労働であったり、資料の整理や事務作業。淡々と続く「え、俺じゃなくても良くね?」という仕事を続けると人間の精神は病んでくる。






またよく聞く話であるが
「私が頑張らないと仕事が回らない、、汗」


と思いながらもぶっ倒れてしまうが、ぶっ倒れた期間、普通に仕事が回っていたことを知りショックを受けたという話もよく聞く。



崩壊寸前の職場で「俺が辞めるわけにはいかない!」と思いながらもいざ転職してみても、その会社は変わらず回っているのである。




つまり「俺って別に必要ないじゃん・・・」
そう思った瞬間に人間は病み始めるのである。






仕事において病むパターンからも、我々が仕事を通して「唯一無二の大切な存在」として認められたいことがわかるだろう。




属人性を排除したい企業と、自分だけの活躍を求める労働者。この構造がある限り企業で働くことを通して「幸せだな」と感じることは非常に難しい。




しばしば企業は「君に期待しているよ😊」と個人の存在を認めたふりをする。従業員のやる気に火をつけながらも、スキルをつけてどんどん出世していく姿に対して企業が考えることは「こいつが辞めたらどうしようか・・・」という次の展開である。つまり優秀な人間がいなくなっても回る仕組み作りだ。




優柔な人材が台頭し、属人性が増すほどに企業はマニュアル化を求め誰にでもできる再現可能な業務として落とし込むことを求める。誰にでもとって代えられる業務にするために。労働者にビジネスの実権を握らせるわけにはいかないのだ。



どうすれば我々は仕事を通して幸せになれるのか?


俺が考える解決策を提示したい。


労働中心の生活から離れる


一般的な話でいうと1日8時間、週5日の勤務である。週に40時間を労働に費やしているのだ。人生のほとんど仕事をしていると言ってもいい。


言い換えるならば人生のほとんどを「誰にでもできること」をやっていると言っても良いだろう。(単純労働をする限り)



難しい話にはなるが、FIREやベーシックインカムの導入によって労働時間から解放されることが1つの解決策になると考える。ただし、仕事を離れても自分のコミュニティがある人。例えば家族や友人に恵まれていて唯一無二の自分としての居場所がある者にとっては幸福度が上がるが、仕事を通して自分の居場所を社会につくっている人間にとってはしんどいだけだろう。



事実、「FIREを達成したが全然幸せだと思えない」としてまた仕事に復帰する人間もいる。人を関わること自体をやめてしまっては意味がないのである。



FIREやベーシックインカムにより幸福を感じられる人間は、まさに古代ギリシャの哲人のような人種である。深い内省や研究を好む精神自体が豊かな人間ほどに幸福を感じられるだろう。(大体こういうタイプの人間は自分で手を打っている)



ベンチャー企業で働く


少人数のゴリゴリベンチャー企業で働けば、本当にその会社にとっての替えのきかない人間として扱われるだろう(現段階においては)


自分のビジョンと会社のビジョンが一致し、仲間がいてゴリゴリ働ければかなり大きな幸せを感じながら働けるのではないだろうか(働いたことないけど)



ただ会社が大きくなるほどに仕組みか標準化、マニュアル化が行われていくので最終的に辿る道は「あんだけ頑張って貢献したのに」という感情だと予想する。(働いたことないけど)



もう1つ注意点としては、意味わからんTikTokなどをやらされたりすることだ。いやむしろSNSに出れればそれこそ属人性か。ただ名物社員としてSNSで人気になると上が嫉妬してくるのでまたややこしくはなるぞ。



自分のビジネスを持つ



ここからは自分でコントロールできる現実的な話になる。仕事を通して幸福を感じるために「属人性ゴリゴリ」の自分のビジネスを持つことが大切である。



属人性ゴリゴリの自分のビジネスを持っていれば、会社で単純労働を任せれていようが精神的ダメージは軽減される。なぜなら別の分野に自分にしかできない仕事があるからだ。復業として、自分を出せる仕事を持っているとお金を稼ぎながらも幸福感を感じることができる。



ただし「属人性」を持たせたビジネスだけだ。



AI副業!AIで稼げます!ってブサイクヅラが情弱相手に語っているが、AIにライティングなどの「属人的」になれる根幹の部分を任せても何にも面白くない。



Youtubeを開けばAIに台本を書かせAIにナレーションを読ませたような電子ゴミ動画がたくさん出回っているが、あんなことしても何の意味もない。




実際、動画を開いたときに画像からナレーションから全てAIだった時に、静かに画面を閉じるだろう。「あ、AIか」って






AIによって同じようなコンテンツが大量生産されることによって、より属人的なコンテンツへの魅力が高まっていると俺は考える。AIが人間の仕事を奪う!なんて言われてきたが、逆説的にAIの台頭によってより"人間"が求められるようになったのだ。


AIにライティングなんて任せず、あなただけにしかないストーリーを描くのである。人間だからこそ経験した失敗や痛み、生物だけが持つ不安定な"揺らぎ"にこそ人は惹かれ魅了されるのだ。



まずはSNSでの発信だ。誰かの言葉の切り抜き動画などではなく、あなたの言葉であなたの声で伝えていく。その末に生まれたフォロワーやお金というのはあなたの幸福感を高めてくれる。「自分」という属人性を通した仕事によってのみ我々は大きな安らぎと癒しを受け取ることができるのである。(実体験として)



属人性を持った発信とビジネスにおいて一冊おすすめの書籍を紹介する。具体的な方法論は書かれていない。ただ発信の背中を押してくれるだけ。



最終章まで、残酷なほどしんどい今の社会を数字ベースで語っている。読めば読むほど絶望感が増し、書籍の9割が気の滅入る内容であるが、最終章で小さな希望の光を灯してくれる。最終章だけ読めば書籍を通して著者が主張したいことはわかるが、最終章で灯される光をより強く感じるために、9割の絶望部分を読む必要があるだろう。深い闇を知るほどに光が輝いて見えるのだ。

以上

企業はおまえを代えのきく存在にしかしない。
クソみたいな仕事はやめてしまえ。


ただ実体験として金と信用がないのは本当に苦しい・・・・
(今の俺である)











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