見出し画像

きょうの味噌汁<3>キャベツ豚汁

#創作大賞2024 #エッセイ部門

早春から初夏にかけてはキャベツの豚汁を作ります。
ざくざく刻むだけでいいので下ごしらえも簡単だし、煮る時間も短くて、しかも彩りがきれい!

普通のキャベツで作ってもおいしいけれど、春キャベツで作ると緑色も鮮やかできれいだし、葉も柔らかくておいしいです。
そしてこの緑の彩りと春キャベツというキーワードの力なのか、私のなかでは、これは春の豚汁です。

コートを片付ける頃になると作りたくなって、初夏が訪れる頃にはシーズン終了という、私のなかでは何気に季節限定メニュー。暑くなってきて、煮込み料理はちょっと…という季節になったら作り納めです。

そしてこのキャベツ豚汁をつくるときは玉ねぎもセット。キャベツと玉ねぎの甘みが感じられる豚汁になります。
根菜を入れないので具は炒めずにどんどん煮ていくだけにして、キャベツは他の具が煮えてから、最後に入れて2分くらい煮れば十分。
この加熱時間の短さも春の豚汁ならではです。

キャベツたっぷりの豚汁は野菜もしっかり摂れるだけでなく、彩りもきれいです。そのおかげか一汁一菜にしても寂しくない感じがするのも好きです。

おいしくて簡単だし時短にも助かるし、簡単でバランスのいい献立作りにも役立ちます。
こうして振り返ってみるといいことづくしで、なんだか春の限定メニューにするのが惜しいくらいに好きな豚汁!
・・・なのですが、やっぱり暑くなってくる頃には違うものが食べたくなって、火もあまり使いたくなくなって、シーズンが終了します。

と、こんな話を書きつつ、味噌汁、豚汁にも四季の変化があることをしみじみと感じるのでした。

いいなと思ったら応援しよう!

小泉明代|管理栄養士・料理研究家
サポートして頂けたら嬉しいです♬ いただいたサポートで元気になれるレシピをお届けします♬