「10年後の自分を助けるのは、今の自分。」

人間は、目の前のことを重要視し、遠い未来のことを軽視する傾向があるらしい。

たとえば、食事や今日の予定はすぐに気にするのに、「10年後の自分の生活はどうなっているか？」と真剣に考える人は少ない。なんとなく「そのときの自分が何とかするだろう。」と思ってしまう。

でも、もし10年後の自分が、今の自分と大きく変わらないとしたら？

「未来の自分も今の自分と変わらない」という現実

ある研究によると、「10年後の自分は今とほぼ変わらない。」と思う人のほうが貯蓄額が多いらしい。

理由はシンプルだ。「未来の自分も今と同じままだ。」と考えるからこそ、今の選択を大事にできる。
逆に、「未来の自分はもっと稼げているはず。」「何とかなるだろう。」と楽観的に考える人ほど、今の浪費を正当化してしまう。

これは貯蓄だけの話ではない。

• 今、貯金できないなら、10年後も貯金できていない可能性が高い。

• 今、健康に気を使わないなら、10年後はもっと体を壊しているかもしれない。

• 今、働き方を変えないなら、10年後も同じ悩みを抱えているだろう。

つまり、「未来の自分はもっと優秀になっているはず。」と考えるのではなく、「未来の自分も今の延長線上にいる。」と考えたほうが、現実的な選択ができる。