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書籍:ソース(source)から「好きなことだけをして生きていくには?」を考えてみる

「ソース(source)〜あなたの人生の源はワクワクすることにある〜」

この本は8年前に出会ってから何度も読んでいたので一定の理解はある状態でしたが、先日改めて読んだところ遥かに解像度高く理解する事ができました。

そこで今回は「ソース(source)」から「好きなことだけして生きるには?」について考えてみたいと思います。

「ソース(source)〜あなたの人生の源はワクワクすることにある〜」

「ソース(source)」は、著者であるマイク・マクマナスが考案したソース・プログラムの考え方をまとめた書籍です。

ソース・プログラムは「人は自身のワクワクだけを追求して生きていけば、幸せな人生を送ることができる」という考え方で、ワクワクの源泉をソース(source:源)と呼んでいます。

ワクワクは自分の中に自然に湧き起こる好奇心のことで、本来誰もが持っているものですが、目先の仕事や理性に隠れて無視されていることが多いものです。

本来の自分を見つけ自分のワクワク、子供のような好奇心を追いかけることにより自分のソースにたどり着き、幸せな人生を送ることができるのです。

ソースを発見した人は自分の情熱や生き方と関係のない仕事をしなくなります。
生まれながらに持っている子供のような好奇心を抑えることもなくなります。
内なる衝動を無視しなくなるので表情がイキイキとしてきます。
悩みの解決策が自然に心に浮かぶようになります。直感的にわかっていることを無視しなくなるからです。

ソースを実行する6つの方法

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ソースを実行する6つの方法について、それぞれ簡単にご説明していきます。

1.ワクワクをすべて書き出す
2.すべて同時に実行する
3.同じ量の情熱を傾ける
4.小さな一歩を踏み出す
5.目標を立てない
6.信念を持ち直感を信じる

1.ワクワクをすべて書き出す

ソースの第一歩は、自分の中にある誰にも止められない興味や関心(ワクワク)が何かを知ることです。

自分の内側から突き動かすワクワクを「過去」「現在」「近未来」からすべて書き出します。ここで書き出したものが自分の心を湧き立たせ、喜びや満足感をもたらす活動です。

書き出したワクワクは生活全体にバランスしていることが重要です。ソースでは「ソースの車輪」と呼んでいますが、①自分、②家族、③友人、④学習、⑤社会貢献、⑥社交、⑦レジャー、⑧体の健康、⑨心の健康、⑩財政の10分野に分けてバランスよくワクワクを実施していきます。

2.すべて同時に実行する

生活全体にバランスしたワクワクをすべて同時に実行します。優先順位をつけたり先に延ばしてはいけません。
書き出したワクワクはすべて実行する価値のあるものだからです。

自分にとって大切なことに関心をはらいつつ、ワクワクのすべてを実生活に生かさないかぎり、人は幸せになれません。
ワクワクを残らず実行していくと、人生の新しい扉が開いて、それまでに夢にも思わなかった人に出会ったり仕事がみつかったりします。
新しい生き方が生まれ、新たな出会いや天職に恵まれます。

すべてのワクワクを同時に実行していくことで心が満たされ気力や体力が増進し、魅力的な人間となっていきます。

3.同じ量の情熱を傾ける

それぞれのワクワクについて同じ量の情熱と関心を持って向き合います

同じ量の情熱と関心を注ぐことであり、同じだけの時間やお金を使うということではありません。たとえ5分だけであっても目の前のワクワクに全ての情熱を注ぎます。

自分がすることすべてに同じ量の情熱を傾けるようになると、最初に考えているより、時間の余裕が出てきます。
精神を集中して時間を有効に使うようになるので、少ない時間でより多くを達成できるようになります。
家族やまわりの人間に対しても、一緒に過ごす時間の質が向上して、満足度が高まります。
「同じ量の情熱を傾ける」場合に注意することは、自分がやりたくないことに時間や情熱をかけないようにすることです。
自部の嫌いなことや義理の付き合いなど、やっても何の喜びも得られず時間を食うだけの活動は少しずつ減らしていって、代わりに自分の心をわきたたせる行動を増やしていきましょう。

すべてのワクワクを大切にして最大限の情熱を注ぐことによって、生活に秩序と安定が生まれます。

4.小さな一歩を踏み出す

「すべて同時に実行する」「同じ量の情熱を傾ける」ということがハードルに感じられるようであれば、小さな一歩でも踏み出してみることが重要です。

達成に何年もかかるような願望を一度にいくつも実行しようとすると、考えているだけで疲れてしまい、とても実行不可能だとあきらめてしまうかもしれません。
たとえ目に見えないほどの小さな一歩でも、それが願望に向かって正しく踏み出されたものなら動きにはずみがつき、もはやそれを止めることはできません。
人は好きなことがいくつもあります。そのすべてを同時に実行することが大切です。
それぞれのワクワクに同じ量の情熱をかけて、それぞれの小さな一歩を踏み出しましょう。
その結果すばらしい相乗効果が生まれて、人生に充実感と喜びがあふれます。

小さな一歩を踏み出すことで、達成感が得られることになり、長い間夢見るだけであった願望が現実に近づきます。

5.目標を立てない

大きく目指す方向性だけ定めておけば、目標を立てる必要はありません。

目標を立てると精神的なプレッシャーを感じ、目標に向かって努力していないと罪悪感を感じるようになってしまいます。

目標を立てないでいると、自由に気の向くままに創造的な行為に走ることができます。
目指す方向だけを決めておく方が、長期的には多くを成し遂げられるのです。
目標を立てることや、そこから生まれるプレッシャーの弊害は、自然の感情や行為を抑えつけて、その人から精神の輝きを奪うことです。

6.信念を持ち直感を信じる

自身のワクワクをすべて同時に実行し、それらがすべて「達成できる」という信念を持ち、自身の直感を信じることが重要です。

自分がしようとすることが大事業であれ小さなことであれ、できるという信念がなければ何ごとも達成できません。
信念には偉大な力があります。信念は私たちが進む方向に汽車を走らせる機関車の役割を果たす、人生の原動力といえます。
自分の直感を信じることです。人物や状況に対して自分が直感的に感じたことを決して無視しないでください。
「この話にはどうも気が乗らない」とか「この人はどうも信用できない気がする」とか「あの人に急に会いたくなった」などと感じたことはありませんか。
そうした自分の直感を無視しないでください。

プラス因子とマイナス因子

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上記の6つの方法でソースを実行し人生を望ましい方向に変えていく際に、プラスに働く因子とマイナスに働く因子があります。

プラス因子:自分の願望の達成を手伝う活動や人物
マイナス因子:自分の願望の達成を邪魔する活動や人物

プラス因子は肉体的にも精神的にもよい刺激となって、自分をイキイキと元気にさせてくれる活動や人物です。
一方、肉体的にも精神的にも疲れてしまうとしたらそれはマイナス因子の活動や人物です。

「ソース」のプログラムは、あなたを最高に生かすプラス因子を使って人生を変えていく方法です。
現在の生活を振り返って、できるだけたくさんのプラス因子を生活に取り入れましょう。そしてマイナス因子はさっさと取り除くのです。
プラス因子の活動や人物はあなたの中から最大の可能性を引き出し、新しい生き方や仕事への変化を助けてくれます。
自分にとってプラスの活動をしたりプラスの人物と一緒にいると、ありのままの自分でいいんだと元気づけられ、心から満たされた気分を味わえます。

マイナス因子を取り除くことで、生活を豊かに楽しいものにしてくれる活動や人物だけが残るため、悩みが消え集中力や想像力が増し、自分らしい生き方ができるようになります。

しかし、一見プラス因子と見える活動であっても、実はマイナス因子であったりその逆もあるので注意が必要です。

ソースを生きる

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ソースという自分のワクワクの源泉を中心に生きるようになると、日常生活の中で常に活力に満たされているのが実感できるようになります。

この活力は自分の中から自然に湧いてくるもので決して衰えることがありません。

ソースを生きていると、朝元気に目が覚め仕事が仕事と感じられないほど楽しく、一日があっという間に過ぎて、夜満たされた気持ちで床につくことができます。
自分の生きている理由がわかるので、人生に何が起きても動転しないで安心して生きていけます。

好きなことだけをして生きていくには?

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これまでの記事でも書いていますが、現在、僕は認知科学をベースとしたコーチングを学んでいます。

このコーチングではクライアントのゴール達成をサポートするのですが、ゴール達成のプロセスとソース・プログラムの考え方が非常に似ています。

これまでに何度も読んだ「ソース(source)」が遥かに解像度高く理解できたのもコーチング理論を学んでいたためです。

「好きなことだけをして生きていく」というと、どこか自分勝手でわがままな印象を持つと思いますが、マイク・マクマナスは次のように言っています。

好きなことだけをして生きていくのはわがままでもなければ贅沢でもない。
人間がワクワクすることをしていると、結果的に他の人や社会に貢献してしまう。

つまり、自分の好きなことだけを追求して生きていけば、それは最終的に社会貢献になるということです。

ソース・プログラムでは、マイナス因子を取り除きプラス因子とワクワクを追求することで、好きなことだけをして生きていくことができるとされています。

認知科学ベースのコーチングにおいても、自身のwant toに基づいたゴールを設定し、日常生活からhave toを取り除きwant toに生きることで、好きなことだけで生き、ゴールを達成することができます。

しかし、自分としてはwant toと思っていたものが実はhave toであったり、そもそも自分を縛っているhave toに気づきそれを取り除くことは、なかなか難しいものです。

そのような場合には、他人の脳を借りることが必要になります。
コーチと共に、好きなことだけをして生きるための一歩を踏み出してみませんか?

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