#ドッグイヤー 『まちづくり幻想』2
■先を行く地域は「過去の幻想」ではなく「未来への夢」を見ている。
幻想を引きずり、停滞する地域にいくとうすぐわかるのは、話のほとんどが「昔話」です。一方、先を行く地域の人は圧倒的に「未来の話」をします。
■アメリカ・ニュージャージー州ウェストフィールドの中心部再生は、まずは地元公立学校再生からスタートしています。まちの商業再生のプロジェクトなのに、周辺にファミリー向け住宅の空き家ばかりだったことから、教育の良いエリアへ変化させ、教育目的の人たちに住んでもらい、商店街で回収するというシナリオです。
■国内不動産のうち民間保有が470兆円、国や自治体が保有する公的不動産は570兆円といわれています。これまでこの膨大な不動産を税金で維持するだけで終わっていたわけです。このなかから、一部でも運用する姿勢に変わるだけでも、地域のあり方は変わります。
■地域内消費を、バイローカルとして近隣の地元資本のお店にいって普通に買い物するだけでも、地域内に流れるお金は違います。あるアメリカの中小企業調査では、チェーンストアであれば地元に落ちるお金は売上の2~4割程度である一方で、地元店舗は実に5~7割が地元に落ちる調査もあるのです。
■大事なことは面倒なこと
宮崎駿さんの名言で「大事なことは、だいたい面倒くさい」というものがあります。地域においても同様で大事なことは、だいたい面倒くさいのです。
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