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とりこ(詩)

夜の香りに傷付く
うす闇の襞が返る
白い星が
かくれたと思えば
強く 光る

静かな飛び石を
爪先で蹴って
届いた猫のしっぽ
しなやかに揺れて
そこには夜のぬくもり

あなたの目をとりだして
心の底にまわしていたい
眠った蝶の羽をつまんで
小さな音を積み立てる

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