言葉がいつも足りない気がする
私は時々浴びるようにたくさんの本を読みたいと思うのですが、
いかんせん遅読の私にそんなことはできず、、、
そんなときにすることが、
たくさんの詩集を借りて切て一気に読む、
ということです。
詩集は物語の先を描くことなく、
その今の言葉を重ねていく作業が単調で手が良く動くのか、
わりと読めてしまうのです。
もちろん、読みやすい、好きな作家さんの詩集に限りますが。
そこは図書館、
良い本がたくさんありました。
工藤直子さんと佐野洋子さんの親交もはじめて知りましたが、
この詩集を通して、「わたし」が知識にもまれるのではなく、
大空を抱きしめる腕を伸ばすような詩群で、
とても素敵でした。
作った当初は全く売れなかったなんて、不思議。
そしてこの本に関わっている佐野さん家の方々の不思議。
とっても朝一に読むのにいい詩集でした。
ちなみに読んだのは五時半ごろ。
大好き谷川さん。
追いかけているつもりでも、
図書館へ行くと、
または書店にいくと、
必ず三冊は知らなーーーいというタイトルに出逢います。
さすが谷川さん。
永遠に私を翻弄してほしい。
詩集は、長い詩をコンセプトとして、
谷川さんすると長かったり、物語りの筋を少し肋骨にもっていたりする詩を集めた一冊なのそう。
お蔭で大変長い旅に一度に、同時に、いくつも出ていたみたいな読後感の、
疲労感でした。
石垣リンさんの詩って、
もっと柔らかかった気がしていたのですが、
子供の頃に、子供用のを読んでいただけだったのか、
と驚くほど、
自身の苦痛、苦悩、そして女性というものの歯痒さ、
それに甘えたくない不屈の指針、なのにそれを懐から中々抜くことが事情、事情でできない。
それに腐らず、いつも凛々しい文を書き続けてくれた方なのだな、と印象を改めた一冊でした。
戦争でなくなっていく幼い命に、
己の死の意味も語られないまま船に揺られていく若者たち。
そんな光景がずっと脳裏に生きていたのかと思うと、
彼女の背骨の重たさがまた重く感じてしまう詩集でした。
実はまだ二冊、詩集は残っているので、
午後も読むか、
小説を書くか、
悩むところです。
たまにある、読みまくる日より。
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