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道尾秀介さんの『いけない』感想。ちょっとネタバレ。

道尾さんの本面白いよ、と母に話したら
「え?何みちお?」と、みちおの方が名前だと思われた。そんな母は宮部みゆきさん大好き過ぎて他を読みません笑

道尾さんの『いけない』は発売された時から気になっていたけど、文庫を待つと決めて待ってましたが、図書館で見たらもう読みたさが勝ちました。
ちょっとごめんなさい。

体験型ミステリーの触れ込みはすごくどきどきした記憶があります。

第一章『弓投げの崖をみてはいけない』
妻への結婚記念日のプレゼントを買った帰り、安見邦夫は、有名な自殺の名所が見える道を走っているとき、トンネル前で止まってっていた車が急にうごいたために事故に遭ってしまう。そしてまだ息のあった邦夫に対して車を運転していた若い男はハンドルにその頭を打ちつけた。
それから暫く、同じトンネルで若い男が殺される。
この事件で死んだのはだれ?

第二章『その話を聞かせてはいけない』
中国から日本のにやってきた「カー」君は、名前のせいでいじめられてきた。ある日折られてしまった赤青鉛筆を、お小遣いがないために万引きしようと入った文具店で、不思議な状況を見てしまう。
そのことを同級生に話してしまい、、、
なぜ死んだの?

第三章『絵の謎にきづいてはいけない』
トンネルで男が殴殺されて数年後、その事件を追っていた刑事とコンビを組んでいた竹梨は、新人の水元とともに新興宗教で働いている女性が亡くなった件を調べていた。鍵が閉まった部屋の中で、玄関のドアノブにコードで首を括っていた女性。鍵は複製が不可能な海外製で、どちらも部屋の中にあった。
調べているうちに、女性が亡くなっていたマンションの管理会社のオーナーも殴殺されて海で発見された。
この事件の真相は。
罪は誰のもの?

第四章『街の平和を信じてはいけない』
安見邦夫は、決意を胸に分厚い封筒を懐に新しくできた公園で竹梨と会うことになっていた。
そこに訪れるさいに出会った二人の男の子に手を引かれ、そしてひとつの事実を知ることになる。
そこで再会した竹梨もまた、ひとつの決意を抱えたままやってきていた。
、、、、、わかった?


ラストのページに一枚の写真が差し込まれ、それがお話の中でもやもやしていたところにすっと懐中電灯を差し込まれる、ような気がします。
文章は読みやすくて、え?なになに?と読んでるうちに終わってました。
一章だけは、分かりにくい!ってちょっと思いました笑
手に持ってた物が落ちてる描写をもう一口入れて欲しい。時刻とかだけで考えるのは地図苦手な私には分かりにくかったです。
ぎゃくにあとの三つはけっこう分かりやすかったきがします。分かってる気になってるだけかもですが。

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