夜呼
不快感が背を這っていきます
あなたの言葉がどうも濡れて滲むので
燃やしてまおうと思いました
ズルズル 這っています
やるせなさでしょうか 或いは 弱さでしょうか
呱呱の声でハッとして あなたが去った逮夜を思い出しました
それでも心中は鉛の鯨浪が 喰い尽くすように襲うものですから 塞ぎ込む以外にありません
暗闇であの子が泣き止まないので 見上げてみれば
針の音だけが薄ら笑って こちらを見ていました
不快感が背を這っていきます
あなたの言葉がどうも濡れて滲むので
燃やしてまおうと思いました
ズルズル 這っています
やるせなさでしょうか 或いは 弱さでしょうか
呱呱の声でハッとして あなたが去った逮夜を思い出しました
それでも心中は鉛の鯨浪が 喰い尽くすように襲うものですから 塞ぎ込む以外にありません
暗闇であの子が泣き止まないので 見上げてみれば
針の音だけが薄ら笑って こちらを見ていました