落ちる鵲
吐露の仕方がわからない 闇雲に当たって底知れず
鵲よ お前の声は指揮を上げ 勝ち勝ちと価値価値と
その実 飛んで後を濁さず 責任を取ってはくれやしない
曝露の仕方がわからない 明暗に希望持って無知を知る
鵲よ お前の黒と腹の白さは 人よりずっとマシだろう
その実 落ちて進めど美しい 無常のままを許しておくれ
空の背 向かう 泡沫の波の夜に星少し
心に残る無情さは 己を騙して生きるのみ
正直であれと いられたのは 彼方昔の幼子の声
空の星 進む 暗闇の雲の街に人多し
身に消える有情さは 人に騙され死んでいく